ヒト感!!

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2017振り返り:「言葉のごちそう」ベスト3

そんなこんなで、気がつけば大晦日もくれようとする時間!
1年間に出逢った素敵な言葉(=言葉のごちそう)を振り返る」エントリの10回目、今年もアップします。

(参考)昨年までの「言葉のごちそう」ベスト3

 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年
 2011年 2010年 2009年 2008年

2017年「言葉のごちそう」ベスト3

それでは、今年いただいた「言葉のごちそう」から、特に印象に残った3つをご紹介します。*1

*1:今回は、ブログ以外にアップした言葉からもピックアップ。

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「応援」とは、宿る力を信じること ~エマソン『自己信頼』より

ときどき、「応援」という行為について考える。


応援は、相手にパワーを送るわけだが、実は応援する側もパワーをもらっている。

贔屓のスポーツチームを応援したり、学生時代から追いかけているアーティストを応援したり、家族や友人など近しい人の活動を応援したり、いつか出逢って今は離れている人をひっそり応援する、ということもある。どのシーンも、実は、応援している自分自身が励まされていることに気づく。

エマソンの『自己信頼』から「応援」を考える

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宿る力を信じる

応援のベースになるのは、その人に宿る力を信じることだ。

先日読んだラルフ・ウォルドー・エマソンの『自己信頼』には、こんなフレーズがあった。

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「表紙をめくるその前に……」本好きにおくる思索・著述・読書の教え 〜『読書について 他二篇』

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「いたたた…。なんだ、この本?」

本好きにとってグサっと刺さる言葉が、ページをめくるたびに登場する。

  • 読書は、他人にものを考えてもらうことである
  • 良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである。
  • 多くのばあい、我々は書物の購入と、その内容の獲得とを混同している

著者ショウペンハウエル氏は、「あらゆる時代、あらゆる民族の生んだ天才の作品だけを熟読すべき」と説く。

いやぁ、まったくそのとおりなんだけど……、積読本があふれかえった自室をみると、顔を覆いたくなる。


19世紀に書かれた『読書について』。
既読の方も多いだろうが、僕の読書体験とそこから得た学びを記録しておきたい。

ショウペンハウエル著『読書について 他二篇』

どんな本なのか?

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「こつこつ、ゆっくり。人生、フルーツ。」(Life is Fruity)

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年明けからずっと気になっていた映画「人生フルーツ」。
神奈川で上映されてから…と考えていたら風邪をひいたり仕事の関係で、なかなか観にいけなかった。

先日ようやく観にいくことになったとき、すでに観た友人からこんな風に言われた。

ハンカチ5枚くらい持っていくことをおすすめします

「なんぼなんでも、おおげさな」と思ったけれど、結果は…(笑)。

映画「人生フルーツ」

「人生フルーツ」は、建築家 津端修一(つばた しゅういち)さんと妻 英子(ひでこ)さんの日常を、2年間にわたって撮り続けたドキュメンタリー。もともと、東海テレビ放送が 平成28年(2016年)3月に放映して大きな話題となり、翌 平成29年1月に映画封切りとなったようだ。


しゅういちさん 90歳、ひでこさん 87歳。二人あわせて 177歳!

このお二人の生活や会話が、とってもチャーミングなのです。(映画の予告編を観てもらえば雰囲気は伝わるかな)


ドキュメンタリー映画なので、作られたストーリーがあるわけではない。けれど、映像の中には二人が歳を重ねてきたドラマが65年の時をかけて熟成されている。これが、なんとも味わい深かった。


1人でも友人と行っても優しい気持ちになれるのは間違いない。そして、もしパートナーやご家族と一緒に観ることができたら、きっと最高の鑑賞体験になるはず。


そんな素敵な映画だった。
(以下、展開にふれない範囲で少しだけ感想&参考情報を…)

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「言葉は最高の食料なのです」 〜『調理場という戦場』より

誰かの発した一言に、耳がピクッと反応し、頭にこびりついて離れなくなる。

先日、本好きが集まるオフ会でそんな体験をした。

斉須政雄さんの『調理場という戦場』

「言葉は最高の食料なのです」

このフレーズは、フレンチレストラン コート・ドールの斉須政雄さんが著書『調理場という戦場』に書いているのだという。


さっそく本を書い、探したところ「東京 コート・ドール」の章にその言葉はあった。

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