今年も、残すところあと数時間となった。
1年間にいただいた「言葉のごちそう」を振り返る記事も、これで5回目の投稿。自分のなかでは、節目の恒例行事となりつつある。今年も、特に深く心にささった3つの言葉を記録しておきたい。
「寛にして畏れられ、厳にして愛せらる」
1つ目は、1月25日のエントリで紹介した『宋名臣言行録』内の言葉。1年前にいただいた本『中国古典一日一言』の中で出合った。
つい甘く緩くなりがちな自分への戒めとして。
愛ある厳しさが捧げられるように。
「信念とは、価値を見出し信じる力」
2つ目は、5月19日のエントリから。
『ポケット名言集「小さな人生論」』のなかの文章「信念の力」。
価値を見出す力。
その価値を信じる力。
これこそ信念の力である。
信じ念じる力が道のないところに道をつくり、
人を偉大な高みに押し上げていくのである。 (p.29)
いまこの局面で何が大切なのか。なぜ他のことよりもそれを優先するのか。
もっと深く真剣に考え、次に起こることを想定しよう。
そこまでやってはじめて、「信念」レベルにまで高めることができるはず。
「あるべきなのにないものを見つける」
3つ目は、11月23日のエントリから、サグラダ・ファミリア教会の主任彫刻家・外尾悦郎さんの言葉(出典:月刊「致知」2012年12月号)。
見えないけれども本来あるべき答えを見つける、あるべきなのにないものを見つける。(略)新しいものを設置した時に、地元の人たちが、あぁ、これはなぜいままでなかったんだろうか、と感じるようなものをつくる
製品でも、サービスでも、コミュニティでも、個人的なつながりでも…。
「あぁ、これはなぜいままでなかったんだろうか」と感じるようなもの、一つでも多く創り出していきたい。
おわりに
今年もまた多くの「言葉のごちそう」をいただくことができました。ごちそうを僕に届けてくれたみなさん、ありがとうございました。
みなさんにとって、2013年が素敵な一年になることを願って…。
2012年「言葉のごちそう」全リスト
★印は今年のベスト3が掲載されているエントリ。