2011年に始めた新しいことのうち、僕のなかで一番ヒットだったのは「社内読書会」だ。

- 作者:中島 孝志
- 発売日: 2010/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
社内読書会「本まな」
月に1冊課題本を決め、1ヶ月間各自で読み込み、感想メモを持ち寄って2時間話をするスタイルで、1月から12月まで実施してきた。会場は終業後の会議室。参加メンバは複数ロケーションに分かれているので、テレビ会議でつないで語り合うスタイルをとっている。
同じ会社に勤めながらも、職場や仕事内容が異なるためこれまであまり接点がなかった者同士で、1冊の本についてみっちり語り会うのはとても新鮮な体験だった。会社を超えた読書会は多様な人と学び合える良さがあるが、社内の読書会ではお互いのコンテキストを共有しているため、話を深めていくことができるメリットがある。
なお、1年間続けてきたおかげで、11月には社内の発表会(聴衆400人!)でプレゼンテーションする、というご褒美ももらった。おかげで、また新たな同志が見つかるという好循環に!
2012年もこの社内読書会は続けていくつもりだ。
なお、紹介や口コミで集まってくるメンバの価値観には不思議な共通項を感じる。ここで出会った仲間とは新しくナニカを一緒にしかけられそうな予感もする。
社内読書会。
本を読むことが好きで、1冊の本からより多くのことを学びたいと思っている方、職場に新しい風をおこしたい方に、強力にオススメしたい活動だ。
(参考)
僕らの読書会の名前は「本まな」(本から本質を本気でまなぶ、の略)。選本基準は「人間系ビジネス書」である。
せっかくなので各月の課題本を以下でご紹介。
1月

- 作者:カーネギー, デール,Carnegie, Dale,博, 山口
- 発売日: 1999/10/31
- メディア: 単行本
読書会を企画した時から、「第1回はこの本にしよう!」と思っていた一冊。再読することであらたな気づきが得られました。
4月

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
- 作者:マーカス バッキンガム,ドナルド・O. クリフトン
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 単行本
参加メンバで StrengthsFinder の診断結果(5つの強み)を見せ合って、その納得度の高さを実感。
7月、8月

U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術
- 作者:C オットー シャーマー,C Otto Scharmer
- 発売日: 2010/11/16
- メディア: 単行本
500ページを超える大著のため、2ヶ月連続で課題本に。本当に必要な変化を引き起こすには何が必要か、を語りあいました。
10月
ご機嫌な職場は、「あればいい」レベルではなく「なくてはならない」ものだという主張に納得。11月のプレゼンテーションの骨子にもなりました。
11月

- 作者:スティーブン・R. コヴィー
- 発売日: 1996/12/25
- メディア: 単行本
7つの習慣の全体像と第4の習慣(Win-Win)をテーマに実施しましたが、逆に第1から第3の習慣にスポットがあたる議論に。
追記
12月のプレゼン&プレゼント大会で、僕は『セクシープロジェクトで差をつけろ!』(トム・ピーターズ著)を紹介しました。そのときの紹介スライドを SlideShare に公開したのでこちらからもリンクしておきます。