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「つながり」テーマで選書した #7日間ブックカバーチャレンジ

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先日、勤務先の元同僚から久々に届いたメッセージ。
なにかと思えば「7日間ブックカバーチャレンジ、もうやりました?」というものだった。

7日間ブックカバーチャレンジとは

【7日間ブックカバーチャレンジ】
「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ」で、好きな本を1日1冊、7日間投稿するというものです。

ルール
①本についての説明はナシで表紙画像だけアップ
②その都度1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする
③バトンのスルーOK&次の人を指名するかどうかは気分次第で。

#BookCoverChallenge
#7days #7bookcovers

実を言うと、少し前からfacebook上で目にしていたものの、チェーンメールっぽさがやや気になっていた。

ただ、次に回すかどうかは自分で決めればよく、社内読書会立ち上げに協力してもらった本好き仲間からのお誘いでもあり、なにより、好きな本を毎日1冊 7日間紹介するというルールが面白そうなので、喜んでバトンを受けることにした。

今回の選書テーマは「つながり」。
紹介した7冊を、twitterとfacebook の投稿をもとに本ブログにも記録しておきたい。

7日間ブックカバーチャレンジでの紹介本

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Day1:『リーディングス ネットワーク論』

ソーシャルネットワークに関する有名な研究論文7本の日本語訳+著者紹介&関連文献リストです。定価 3,500円(+税)という本気度の高い専門書なのですが、グラノヴェターの「弱い紐帯の強さ」、スタンレー・ミルグラムの「6次の隔たり」実験など、コミュニティやソーシャルネットワーク好きにはたまらない論文が掲載されています。

雑誌やWeb記事で抜粋を聞いたことがある理論について、おおもとの論文ではどんな風に書いてあるんだろう? という興味があって読みました。

いまもときどき読み返している一冊です。

Day2:『セクシープロジェクトで差をつけろ!』

2000年から2001年にかけて、社内Q&Aコミュニティ立ち上げプロジェクトに携わっていた頃に読み、おおいに刺激を受けた一冊。

通常の教科書的な本とは違い、プロジェクトを4段階(創造、売り込み、実行、退場)に分けて解説しているのがいいんです。特に、「売り込み」や「退場」はトム・ピーターズ節が炸裂して、読んでいて痛快!

新しいことを始めるときにはいつも読み返し、勇気と元気をもらえる本なので、友人・知人へもいちばんたくさん贈った本でもあります。

Day3:『コミュニティ・オブ・プラクティス』

実践コミュニティ や 実践共同体 と訳される"Community of Practice" は、知識やノウハウを効果的&効率的に伝えるのに有効なもの。この本が出版された直後に、各社で似た施策を推進している4人で飲む会があり、その場で熱く語り合った覚えがあります。いやはや、なつかしい。

「領域、コミュニティ、実践」という構成モデルには今でも納得感があります。企業内のコミュニティを長く続けていくのはなかなか難しいのですが…。同時期に読んでいた『ワーキング・ナレッジ』とともに、社内コミュニティに興味のある方にオススメの骨太な1冊です。

Day4:『ゆっくり、いそげ』

西国分寺でクルミドコーヒー、国分寺で胡桃堂喫茶店を営む影山知明さんの著書。読んですっかりクルミドコーヒーファンになり、何度か通ううち、本書の読書会をお店で開くこともできました。

今日は、本書のキーワードをいくつか挙げておきます。
ビジネスとスローの間をいく、特定多数に届ける、受贈者的な人格、「支援し合う」関係、「私たち」が広がる、「不自由な共生」から「自由な孤立」そして「共に自由に生きる」へ、提供しているのは「時間」 etc.

このコロナ禍がおさまったらまた行きたい、そして時間を味わいたい、素敵なお店です。
http://kurumed.jp/
http://kurumido2017.jp/

ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~

ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~

  • 作者:影山知明
  • 発売日: 2015/03/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

Day5:『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版』

いまや超有名になった個人の資質診断ツール ”ストレングス・ファインダー(StrengthsFinder)” について解説した本。個人の「強み」の素となる「才能」を、34の「資質」の組み合わせで説明するこのツールは、肌感覚的にとても納得度が高かったです。出逢ったのはたしか2002年のことで、当時ブログ知人の間で「こりゃ、すごい」と話題になってもいました。

診断後は、自身の資質に愛着が湧いてきて、その活かし方がわかってきましたし、職場でチームメンバと結果を共有したり、ストレングス勉強会に参加したりと、輪を広げるきっかけにもなりました。僕にとっての大切な一冊です。

ちなみに、最初に僕が購入したのはマーカス・バッキンガム+ドナルド・O・クリフトン著の旧版でした。

Day6:『ブレない自分をつくる「古典」読書術』

毎月参加している読書会人間塾。発起人であり塾長の小倉広さんが、2012年の立ち上げから発刊当時(2016年)までのことを綴った一冊。読書会メンバも何名かコラムや発言で登場しています。

その読書会人間塾は、今月いよいよ第100回を迎えます! おかげで、多くの古典を読む機会を得ましたし、共に学ぶ朋友が大勢できました。ブレない自分がつくれたか? と問うとまだまだ疑問符がつきますが、これまで触れてこなかった世界が、自分の中に芽生えていることは実感しています。

今月は、コロナ禍のため100回を集まって祝えないのが痛恨の極み! とはいえ、10周年(2022年)、150回(2024年)、200回(2028年)と続けていき、その時こそ盛大に祝いたいものです😊

▼一般社団法人 人間塾 Facebookページ
https://www.facebook.com/ningenjuku.jp/

Day7:『哲学と宗教全史』

入手してから日が浅く、まだ読み切っていないので、「好きな本」というよりは「好きになりそうな本」といった方がよいかもしれません。昨日紹介した『ブレない自分をつくる「古典」読書術』では、読書会を通じて東洋西洋の哲学や思想に点(一著作、一人)で触れていたのに対し、本書はそれら無数の点をつないで線や面で捉えようとする試みです。

「世界はどうしてできたのか、また世界は何でできているのか?」
「人間はどこからきてどこへ行くのか、何のために生きているのか?」
哲学と宗教が生まれた背景にある根源的な問い、として出口さんがあげていたのが上の2つ。

唯一絶対の解ではなく、自分なりの解を言葉にし、持ち続けるためにも、この本と長く付き合いながら、個々の著作や思想にもさらに触れ合っていきたい。そんな風に思わせてもらった一冊でした。


哲学と宗教全史

哲学と宗教全史

まとめ

コミュニティカタリストを名乗る身として「つながり」をテーマとして7冊を選び、紹介できたのは、とてもよい経験となった。紹介してくれたShunjiさんに改めて感謝したい。

派生して気になったこと…。

投稿を終えたいまの興味は、「このムーブメントは、いつ誰が始めたのだろうか」ということ。

Quora上で同じ質問と出逢って調べたところ、2018年2月には既に始まっていたという事実まで遡ることができた。ただ、それ以前の動きは残念ながら不明。どなたかご存知の方、いらっしゃればぜひ教えてもらいたい。

「7日間ブックカバーチャレンジ」というものがFBで回ってきましたが、これは誰が、どういった目的で始めたのでしょうか?