「人材開発・育成ジャンルのオススメ本、教えてください!」
本ブログで、「人開レター」という取組みを何度か紹介したことがある。(関連エントリ:1,2,3)
これは、社内の人材開発・育成関係者に向けて発行していたメールマガジンのことで、2009年1月に個人プロジェクトとして始めたもの。当初はチームメンバ3人との情報共有のために、人材育成に関する【言葉】と【本】を紹介するメールとして送っていた。その後、すこしずつ配信数を増やしつつ、3年5ヶ月で計100本ほぼ週刊で発行し続けた。(2011年6月 人事部からの異動にともない終了)
このブログには、2010年12月に 80号までを紹介したあと、続きを書かずに今日まで来てしまった。ゴールデンウィーク中に、たまたま3年前に受けたインタビュー記事を読みなおす機会があり、人材開発・育成に関する想いがわきあがってきたため、続き(81号〜100号)の言葉と本を紹介して記録しておきたい。
(参考)人開レター関連エントリ
- 人開本30選(2009/9/13)
- おすすめ人開本(その2) <メルマガ vol.31〜60 より>(2010/6/20)
- おすすめ人開本(その3) <メルマガ vol.61〜80 より>(2010/12/30)
目次:
- 全紹介本(人開レター vol.81〜100)
- 【081】「ない」より「ある」を/『発想する会社!』
- 【082】響く、届く、揺さぶる/『私が一番受けたいココロの授業』
- 【083】明日は必ず素晴らしい/『シナリオ・プランニング』
- 【084】人を動かすことをあきらめる/『本は絶対、1人で読むな!』
- 【085】3本の指の痛み/『U理論』
- 【086】Somebunall/『あなたもいままでの10倍速く本が読める』
- 【087】提案と行動/『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』
- 【088】任せることは捨てること/『任せる技術』
- 【089】ポジティブな情報を集めたい!/『完全なる経営』
- 【090】世界の皆さん、見ていてください/『人を助けるとはどういうことか』
- 【091】苦しいのは感謝していないから/『ありがとう』
- 【092】仕事のかなたに見つめるもの/『奇跡のリンゴ』
- 【093】ミッションは何ですか/『企業文化』
- 【094】なぜ、やるのですか?/『一歩を越える勇気』
- 【095】一番の美点は…/『一人の父親は百人の教師に勝る!』
- 【096】悩むな、考えろ!/『書きながら考えるとうまくいく』
- 【097】BELEIVE YOUR ○○/『LOVE & FREE』
- 【098】責任と覚悟の順番/『僕はこう思うんだ』
- 【099】三日坊主は悪くない/『キッパリ!』
- 【100】このみちをゆこうよ/『コミュニティ・オブ・プラクティス』
全紹介本(人開レター vol.81〜100)
(凡例:【発行号】紹介した言葉/紹介した本)
【081】「ない」より「ある」を/『発想する会社!』
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
- 作者: トム・ケリー,Tom Kelley,ジョナサン・リットマン,Jonathan Littman,鈴木主税,秀岡尚子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: 単行本
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自分や職場に「ない」ものを嘆くのでなく、いま「ある」ものから何ができるかを考えよう、というメッセージ。「ない」ものを徹底的に観察して「ある」ものをつなげるプロセスで、先進的なプロダクト・デザインをするIDEO社とからめて紹介。
【082】響く、届く、揺さぶる/『私が一番受けたいココロの授業』
- 作者: 比田井和孝,比田井美恵
- 出版社/メーカー: ごま書房新社
- 発売日: 2008/07/20
- メディア: 単行本
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夏目漱石の言葉「教育は感化なり」に触発された大畑誠也さんが掲げる教育方針と、「挨拶、掃除、素直」の3つを大切にと教え子に伝える比田井和孝さんの姿勢を紹介。
【083】明日は必ず素晴らしい/『シナリオ・プランニング』
- 作者: キースヴァン・デル・ハイデン,Kees van der Heiden,西村行功,グロービス
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1998/09/01
- メディア: 単行本
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尊敬する方が毎晩facebookにつぶやくフレーズと、ストーリー性あるシナリオを使って未来対応力を高めていくシナリオ・プランニングという手法を紹介。
※シナリオ・プランニングについては、最近はこちらの本も発売されましたね。
- 作者: ウッディー・ウェイド,Woody Wade,野村恭彦,関美和
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2013/11/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【084】人を動かすことをあきらめる/『本は絶対、1人で読むな!』
- 作者: 中島孝志
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2010/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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社内読書会で紡ぎだされた印象的な言葉をとりあげつつ、読書会を開くきっかけとなった本を紹介。
(関連記事)
【085】3本の指の痛み/『U理論』
U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術
- 作者: C オットーシャーマー,C Otto Scharmer,中土井僚,由佐美加子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2010/11/16
- メディア: 単行本
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U理論について、セミナーを受講して一番強く心に残った考え方(関連記事)を紹介。
※U理論については、2013年に入門書となる書籍も発売されている。
- 作者: 中土井僚
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/01/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【086】Somebunall/『あなたもいままでの10倍速く本が読める』
- 作者: ポール R.シーリィ,神田昌典,井上久美
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2009/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この号を発行していた頃に学んでいた「フォトリーディング」について、セミナーで耳にした不思議な言葉(他サイトへの寄稿)と、読書法そのものを解説。
【087】提案と行動/『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』
未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術
- 作者: アダム・カヘン,Adam Kahane,由佐美加子,東出顕子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2010/04/20
- メディア: 単行本
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閉塞した現状を変えるためのイベント「G1サミット」の行動指針と、アダム・カヘン氏の「対話を通した未来創造」というアプローチを示した著書を紹介。
【088】任せることは捨てること/『任せる技術』
任せる技術―わかっているようでわかっていないチームリーダーのきほん
- 作者: 小倉広
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「任せることは育てることであり、育てるためには何かを捨てる覚悟が必要」という小倉広さんの言葉と書籍を紹介。
【089】ポジティブな情報を集めたい!/『完全なる経営』
- 作者: アブラハム・マズロー,金井寿宏,大川修二
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2001/11/30
- メディア: 単行本
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自らが職場で発したセリフの背景と、欲求階層説で有名なエイブラハム・マズローの著書を紹介。
(旧ブログでの関連記事)
※このメルマガを発行した2時間後に東日本大震災が発生します…。
【090】世界の皆さん、見ていてください/『人を助けるとはどういうことか』
人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則
- 作者: エドガー・H・シャイン,金井壽宏,金井真弓
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2009/08/08
- メディア: 単行本
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震災で被災された方の力強いメッセージ*1と、エドガー・シャイン氏の著書で見つけた「支援できる機会が得られるのは、大きな誘惑だ」という言葉。書きながら、自分に何ができるかを考えさせられる号だった。
【091】苦しいのは感謝していないから/『ありがとう』
- 作者: こたすぎ,水戸岡鋭治
- 出版社/メーカー: 吉備人出版
- 発売日: 2002/12/23
- メディア: 単行本
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小倉広さんのメルマガ内での印象的なセリフと、世界77の言語での「ありがとう」を載せた本を紹介(関連記事)。自分自身も、管理職になった直後になんともいえない苦しさを感じ、その後まわりに対する感謝の想いに気づいたことで少しずつ解消していったことを思い出す。
【092】仕事のかなたに見つめるもの/『奇跡のリンゴ』
- 作者: 石川拓治,NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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東日本大震災の約2週間後、田坂広志さんの講演音源を聴いて感じたことと、無農薬でりんごをつくるチャレンジをした木村秋則さんの姿勢に共感して…。(関連記事)
【093】ミッションは何ですか/『企業文化』
- 作者: エドガー・H.シャイン,E.H.シャイン,金井寿宏,尾川丈一,片山佳代子
- 出版社/メーカー: 白桃書房
- 発売日: 2004/09/16
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年度初めの経営方針説明会にからめて、「自社のミッションを覚えているか」「日々どれくらい意識しているか」を問いかけ、あわせてシャイン氏の定義する企業文化の3つのレベルを紹介。
(関連記事)
【094】なぜ、やるのですか?/『一歩を越える勇気』
- 作者: 栗城史多
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2009/12/16
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「なぜ、やるのですか?」という質問に対する長尾彰さんの回答「やると決めたから」に衝撃を受けて紹介。
単独・無酸素での登頂にチャレンジする栗城史多さんの著書とともに。
【095】一番の美点は…/『一人の父親は百人の教師に勝る!』
一人の父親は百人の教師に勝る!―親にしかできない人生教育 この絶対不可欠なこと
- 作者: フィリップチェスターフィールド,Philip Chesterfield,竹内均
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2000/03
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祖母の告別式での伯父さんのセリフと、チェスターフィールド氏が息子に宛てたメッセージ。
相手の長所や美点を感じ取り、リスペクトして取り入れる姿勢が印象的。
【096】悩むな、考えろ!/『書きながら考えるとうまくいく』
書きながら考えるとうまくいく!―プライベート・ライティングの奇跡
- 作者: マークリービー,Mark Levy,森重優実
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/01
- メディア: 単行本
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安宅和人さんの『イシューからはじめよ』を読んでいて目に飛んで込んできたメッセージと、プライベート・ライティングという思考過程をすべて書き出していくメソッドを紹介した本。共通項は、時間を決めて書く、ということ。
(旧ブログでの関連記事)
【097】BELEIVE YOUR ○○/『LOVE & FREE』
- 作者: 高橋歩
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2001/03/25
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高橋歩さんの本と、そこに収められていたドキッとする言葉。今でも、最初に目にした時の強い印象が忘れられない*2。
(旧ブログでの関連記事)
【098】責任と覚悟の順番/『僕はこう思うんだ』
- 作者: 松岡修造
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/21
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水野浩志さんのメルマガで見つけた言葉と、松岡修造さんの冷静でクレバーな一面をのぞかせる教育本とを紹介。
【099】三日坊主は悪くない/『キッパリ!』
- 作者: 上大岡トメ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/08/01
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社内読書会でみなが共感したキーフレーズとともに、
「1日休んで、また始めればいい」「忘れちゃっても、思い出したところからまた始めればいい」と主張する上大岡トメさんの著書を紹介。(旧ブログでの関連記事)
【100】このみちをゆこうよ/『コミュニティ・オブ・プラクティス』
コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (Harvard Business School Press)
- 作者: エティエンヌ・ウェンガー,リチャード・マクダーモット,ウィリアム・M・スナイダー,櫻井祐子,野中郁次郎,野村恭彦
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2002/12/18
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月刊「致知」2011年7月号に掲載されていた金子みすゞさんの詩「このみち」と、職場や地域における実践コミュニティを解説した本を紹介。2つの共通点として「同じ願いをもつ人々が、よりよい世界の実現に向けて、ともに手をたずさえて歩んでいく」があるような気がして…。