本日1月1日の致知メルマガで、安岡正篤氏の「年頭自警」という文が紹介されていた。
一、年頭まず自ら意気を新たにすべし
ニ、年頭古き悔恨を棄つべし
三、年頭決然滞事を一掃すべし
四、年頭新たに一善事を発願すべし
五、年頭新たに一佳書を読み始むべし
これは、『安岡正篤一日一言』の冒頭1月1日の言葉としても掲載されているものだ。
- 作者: 安岡正篤
- 出版社/メーカー: 致知出版社
- 発売日: 2006/06/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読みながら感じ入ったため本ブログに転記するとともに、特に四番、五番について考えてみたい。
まず結論。2013年は、マイテーマとして「誰の中にもあるリーダーシップ」を掲げて、日々を過ごすことにした。
昨年後半、リーダーシップに関する本を立て続けに読んだ*1が、どの本でも、リーダーシップは特別な人だけが持つものではないこと、また誰にでもある能力であり、鍛えれば伸ばせるものだということ、が主張されていた。まったく同感である。僕自身、カリスマ的な素養はまったくといっていいほどない(苦笑)。だがしかし、何かを成し遂げるためにはリーダーシップが必要だと心から思うし、これまでの自分の人生を振り返ってもうまくいったことに取り組んでいたときには自分なりのリーダーシップを発揮できていたと感じる。
マスコミなどのメディアでは、“リーダーシップは自分とは違う誰かが持つべきものだ”という文脈で語られることが多い。「彼にはリーダーシップが不足している」「今こそリーダーシップを発揮すべきだ」「リーダーシップの欠如がこうした事態を招いた」etc.。しかし、今の日本で、そんな他人任せのスタイルをいつまでもとっていたら、出る元気も出せなくなってしまう。
“リーダーシップは各人が持っているものだ”という前提に立ち、その「誰の中にもあるリーダーシップ」を探究していくことによって、自分自身はもちろん、同僚・友人・部下・後輩たちのリーダーシップ開発(覚醒?)に少しでも貢献し、世の中に「ご機嫌で抜群なチーム」があふれていけば最高だ。
今年は本テーマを探究するため、一年を通じてリーダーシップ関連の本を中心に読んでいくつもり。まずは「一佳書」として『大学』を選び、少しずつ読み始めることにした。
- 作者: 金谷治
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/04/16
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一年後にどんなふりかえりができるか楽しみである。
本年も、よろしくお付き合いのほどを。
*1:『採用基準』、『これからのリーダーに贈る17の言葉』、『仏の心で鬼になれ。』etc.