4月21日(土)、毎月楽しみにしている学びの場"小倉広「人間塾」in 東京"へ参加してきた。
1月からの3ヶ月は森信三さんの書籍をテキストとして、人間力を高める具体的現実的な行動(あいさつ・はい!と返事・かかとをそろえる 等)について学んだ。
今月からは安岡正篤さんの教えを学ぶ。4月の課題図書は『いかに生くべきか〜東洋倫理概論〜』(第一編 志尚−早年の倫理 まで)。
- 作者: 安岡正篤
- 出版社/メーカー: 致知出版社
- 発売日: 2011/09/16
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人間塾では、5人一組のチームにわかれて、同書のなかで大きな発見や気づきがあった箇所をお互いにシェアしていく。
昨日ディスカッションしたチームでは、なんと5人中3人のかたがほぼ同じ箇所を選んでいた。以下の部分だ。
人間にとって最悪のことは死である。「生きながらの死」である。人間は常に何事かをなし、何ものかを創造してゆこうとする力に溢れておらねばならない。そこに真個の自由がある。
(中略)
「目は色を、耳は声を、口は味を、すべて欲求は実現」を欲するものである。この自然の事実を何ら否定すべき理由はない。(p.98-99)
我々はむしろその生活内容をいかに豊富にするすべきか、欲求をいかに生かしてゆくかが問題で、いたずらにこれを否定するのは、まるで芽を摘んで若木を枯らしてしまうようなものである。(p.100-101)
みなさん自分に厳しいがゆえに「〜しなければいけない」という思考が強く、「これをしたい!」という願いをもてていない自分にハッとしたそうだ。
その三人の中から1名の方に代表してプレゼンしていただくこととして、この課題をどんな行動で変革していくかについてチーム内で話し合った。
休日の過ごし方や、ご夫婦の関係、お子さんから言われたショッキングな言葉など、かなりプライベートな話もきかせてもらったうえで、「どんな状況になりたいか」「何ができそうか」などがおぼろげながら見えてきた。
チームで出した結論は、「したいこと」をみつけるために、まず「よかったこと、嬉しかったこと、笑顔になれたことをノートに記録する」ということだ。僕の実践している #3good の話も多少はお役に立ったみたい。
そんな風に濃い学びを終えたあと、帰り道でふと立ち寄った書店で松浦弥太郎さんの『今日もていねいに。』を見つけた。目次をながめると、いま話しあってきたのに関係ありそうな「したいこと・やるべきこと」という章タイトルがあり、思わず購入。
今日もていねいに。 暮らしのなかの工夫と発見ノート (PHP文庫)
- 作者: 松浦弥太郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
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この章にはこんなことが書かれている。
「やるべきこと」とは、ゴールに向かって成長していくために必要なことです。あくまで自分から発する行動で、仕事のノルマや誰かに強制された「やらねばならぬルーティン」ではありません。(略)
何かをするときは、その行動はあなたにとって「したいこと」なのか「やるべきこと」なのか、きちんと認識したほうがいいでしょう。(p.180-181)
やらねばならぬこと・したいこと・やるべきこと。
言い換えると、義務・願望・使命だろうか。
義務に追われる人生よりも、願望を追いかける人生でいたい。でも、さらにいえば、自分の願望を追いかけるだけでなく、もっと大きな使命のなかに生きていけたら最高だ。
いま心を占めていることがどのレベルのことなのか。しっかり考えて行動していきたい。
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