「発想を、根本から変えろ!」
今週は、この言葉を何度も浴び、自問を繰り返す日々だった。
今年の4月、部署異動にともなって仕事の内容が大きく変わった。ソフトウェア開発チームのマネジャーから、ビジネス推進のリーダーへ。みなの個性や特技を最大限に発揮させる立場から、進むべき未来を描いてぶれずに指し示す立場へ。バッキンガム氏の著書にも書かれている役割の違いは、頭では分かっているつもりだったが、腹落ちや行動という意味では不十分だったのだろう。まわりの方々にも心配や迷惑をおかけした。
つまるところ、「こちらに進むのがよい」という方向性は持っていたものの、それを言葉やイメージ(あるいは数字)にして周りに十分に伝えることができていなかった。また、自分自身でも、このモヤモヤしたビジョン(らしきもの)を心の奥底から信じきれておらず、発言や行動にぶれがあったのだと思う。
そんなことを振り返っていると、先日読んだ『ポケット名言集「小さな人生論」』のなかの「信念の力」という文章が頭に浮かんできた。
価値を見出す力。
その価値を信じる力。
これこそ信念の力である。
信じ念じる力が道のないところに道をつくり、
人を偉大な高みに押し上げていくのである。 (p.29)
ポケット名言集「小さな人生論」 (「小さな人生論」シリーズ)
- 作者: 藤尾秀昭
- 出版社/メーカー: 致知出版社
- 発売日: 2012/05/15
- メディア: 新書
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そう。道なき道をいく今の仕事には、「信じ念じる力」がもっと強く必要なのだ。
同書のなかでもう一ヵ所、「天が与える試練」というフレーズも心に響いた。
壁に苦しみ、悩み、傷つき、苦悶し、格闘する中で、
人は人格を成長させていく。
壁はその人の能力をさらに高め、魂を磨き、本物の人物にするために、
天が与えてくれる試練だ。 (p.81)
すぐには解決できないかもしれない。まだしばらくは、同じように苦悶し、悩みながら進むことになるだろう。
それでも、「価値を見出し、価値を信じる」という想いを常に心に抱いて実践していけば、いつかきっと事態を好転させることができるはず。
いままさに、自分やチームの未来についても「信じ念じる力」が試されている。そんなことを考えた。
御礼
本書は、致知出版社 書籍編集部のみなさんから献本いただきました。
(ご丁寧なお手紙と包装に感動!)
絶妙なタイミングで素敵なご本を贈っていただき、本当にありがとうございました。 > 関口さん、編集部のみなさん
2012/5/20追記
2011年1月から月1回の頻度で開催している社内読書会。
次回6月の課題本が、本書に決まりました。