先日参加した読書会 人間塾in東京で、森信三さんの『修身教授録』を読んだ。
森信三先生の『修身教授録』
第1回読書会でも課題図書としてとりあげられていた本書が、5年後の今回(第60回)の課題図書となり、ひさびさにじっくり読むきっかけになった。
今回読んでいちばん響いたのは「第34講 国民教育の眼目」に登場する次のフレーズ。
真の教育というものは、単に教科書を型通りに授けるだけにとどまらないで、すすんで相手の眠っている魂をゆり動かし、これを呼び醒ますところまで行かねばならぬのです。
口でいうのは簡単だけれど、
「眠っている魂をゆり動かし、これを呼び醒ます」
を実践するのは生半可なことではない。
教師だから、上司だから、親だから…
そんな「立場」だけでは到底ムリなことで、その人の本気度が試されてしまう。
信三先生は、上の言葉に続けてこんな風に語っている。
まず教師その人に、それだけの信念の力がなければならぬでしょう。
教師自身が、全力を挙げて自分の道を歩まねばならぬでしょう。
一年の始めの読書会にて、この言葉に出逢えたのも何かのご縁。
今年一年をかけて実践していきたい。