「やばい。どうしよう。浮かばない…」
28年前の冬、頭のなかが真っ白になる経験をしたのを、今でもはっきりと覚えている。
あれは、まだ「センター試験」になる前、「共通一次」と言われていた試験会場でのこと。
数学の試験が始まり、まず問題全体を確認。
選択問題を見渡してどれを解くかを考えていく。あれ?あれれ?どれも途中でつっかかる。
まずい!
そんな想いが頭をよぎった。
救ってくれたのは大好きな歌
とにかく落ち着こう。
そう思った僕は、目を閉じて深呼吸した。
そしてそのとき、大好きだった久保田利伸さんの曲「TIMEシャワーに射たれて」の冒頭アカペラ部分が浮かんできたのだ。
♪シートに~ 抱かれて~
夜明けを待ってるぅ〜
心のなかでもう一節歌ってみる。
♪ボディーと〜 ソウルがぁ〜
ち〜ぐはぐ〜
時間にすれば30秒程度だっただろうか。不思議とすっきりして安心な気分がおとずれた。
「ふぅ」
目を開けて、改めて試験問題にのぞむ。
「あ、そっか! なるほど。これ、解けそうや」
不思議なことに、そこからは詰まることなくスラスラと試験を進めていくことができた。
ただ信じてる
以前ブログに、こんなことを書いた。
島田紳助さんの子育てについての考え方「愛しているから期待はしない。でも信頼しているよ」は、今でもときどき思い出すフレーズだ。
「信じてる、信じてる…」
祈りのような言葉だけれど、子どもが少し大きくなってくると、結局は「ただ信じる」ことしかないのだろう。
おわりに
今日・明日は全国各地で大学入試センター試験がおこなわれます。
私立大学や高校などの入学試験もこれから本格化していきます。
試験会場で、もし詰まったら、自分の好きな曲をワンフレーズでいいので頭の中で歌ってみてください。きっと心が落ち着くと思います。
これまで頑張ってきた自分を信じて、ベストが尽くせることを祈っています。
オトノナルホウヘ→
最後に応援歌を1つ。
♪迷ったときは、オトノナルホウヘ
Goose houseを教えてくれたキミへ、ボクらの声が届きますように!