ヒト感!!

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「もっと自由に、純粋に」 〜Gooseと老子とスプツニ子!〜

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暦の上ではディセンバー。そう、あっという間に師走である。


今週発表された流行語大賞のように、そろそろ1年間を振り返る記事が巷にながれだす季節。
僕も、その年に出逢った「言葉のごちそう」を毎年12月にまとめている(昨年のベスト3はこちら)のだが、つい最近いただいた言葉がとても素敵だったので、この賞(?)にノミネートさせるべく記録しておく。


それは、オフィスに人が少なくなってきた21時頃。別の部署で働いている先輩(女性)と、フリーアドレスコーナーでたまたま席が向かい合わせになった。お互いの近況を話しつつ、十年ほど前に隣同士のチームで働いていたときの話になり、「そうそう、あんときは大変だったよね(笑)」なんて話しながら、ふとした会話の隙間に先輩の口からこんな言葉が紡ぎだされた。

もっと自由に、純粋にいきたいよね。


素直に「あぁ、そうだよなぁ」と思えたフレーズだった。
この十年の間でいろんなことがあったけど、知らず知らずのうちに不要なものを背負い込みすぎ、肩肘はるようになってしまったのかもしれない。


この言葉をもらった前後で、「もっと自由に、純粋に」というフレーズに関わるもの3つに出逢うことができた。
全く異なるバラバラな3つで、面白い組み合わせだなぁと我ながら感心したので、以下にご紹介。


Sing/Goose house 「自由の先を、見に行こう。」篇

この3月から応援している音楽ユニット Goose house のオリジナル曲「Sing」が、freebit mobile の TV CMソングに起用された。


(TV ではまだお目にかかっていないので、YouTube 動画にて)


CM でも歌われているサビにはこんなフレーズがある。

僕らはまだ不完全で
もろくてちっぽけな音だけれど
届けるよこのウタを
この空に響いてよ
Let's sing a song.


インターネットでのUSTERAMライブを中心に、2010年から活動してきた彼ら。
ライブ後に YouTube 上にアップされる動画では、自由に純粋に音楽を楽しんでいる喜びが満ち溢れていて、観ているこちらまで幸せにしてくれる。



(フルで聴きたい方向け、マナミさん初登場回の "Sing")


今後も彼らの楽しむ姿を、こちらも楽しみながら応援していきたい。


『老子』無知無欲のすすめ

2番目は、先日参加した、第22回 小倉広「人間塾」in東京での出来事。

今回の課題図書は『老子』(金谷治著。講談社学術文庫)だった。

老子 (講談社学術文庫)

老子 (講談社学術文庫)

  • 作者:金谷 治
  • 発売日: 1997/04/10
  • メディア: 文庫


参加メンバの前で僕が吐露した悩みに対して、たくさんの方から『老子』の記述とからめてアドバイスをいただいた(感謝!)。
なかでも響いたのが、塾長小倉さんからもらったこちらの言葉。

■33 人を知る者は智(外よりも内を) (p.113)
 満足することを知るのが、ほんとうの豊かさである。努力をして行いつづけるのが、目的を果たしていることである。自分の本来のありかたから離れないのが、永つづきのすることである。


読み返してみて、「自分の本来のありかた」というのが大切なんだろうなと思う。
しばらくの間は、真にやるべきこと と 心が本気で望んでいること を注意深く見つめ、「絶対にやりたくなる自分」を信じて行動を取捨選択していくつもり。


(参考)人間塾参加前後の読書メモ(MediaMaker)

スプツニ子!さんの「はみだす力」

つづけて、職場の後輩から「面白い本があるんです。知ってます?」とオススメされ、その場で貸してもらったスプツニ子!さんの『はみだす力』から。

はみだす力

はみだす力


その日の帰り道から読み始めたのだが、著者スプツニ子!さんがむちゃくちゃ面白い。
彼女の自由奔放っぷりと、作り出す映像作品(インスタレーション)のはじけっぷりが強烈なのだ。

  • 《カラスボット☆ジェニー》:友だちとうまく付き合えない女の子が、テクノロジーを使ってカラスの言葉を聴き、カラスの言葉を操る
  • 《生理マシーン、タカシの場合。》:女の子になりたい少年が主人公。生理という究極の女らしさを感じるため、リアルに体験するマシーンを開発する etc.


はっきりいって、「なんだ、これは!?」の世界(笑)。


後輩からは「情熱大陸にも出てたので、録画してるならぜひ観てください!」とも言われていたので、あわせて11月17日放送回も観た。


この日の放送では、2013年の作品《ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩》について、そのアイデア構想段階から実現までを追いかけていた。「なぜ月面に女性の足跡がないのか」という発想をスタートに、うかんできたアイデアをラフスケッチにし、楽しそうに仲間に披露する彼女。寝ても覚めてもその実現について考え、多くの知人に相談していたところ、そこでできた人脈でNASAにまで出かけてエンジニアからアドバイスをもらってしまうという展開に…。


自由に、純粋に、自分らしく、それでいて心から楽しんで進めている姿にほれぼれする。


『はみだす力』の話に戻すと、 Prologue にこんな言葉が書かれていた。

いつも人の顔色を気にしていて、まわりに流されてばかりの人。
それでいて「平凡」な自分、「普通」の人生で終わるのがこわい人。
あなたがこんな人なら、この本を読むと何かのヒントが見つかるかもしれない。
もともとみんなが持っている自分らしさを、そして夢を追いかける力を取り戻すエネルギーを、この本のどこかで感じてもらえたらハッピーだ。(p.7)


うん、確実にエネルギーをもらえた。感謝!