ヒト感!!

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28年前の冬、歌に救われた話

「やばい。どうしよう。浮かばない…」

28年前の冬、頭のなかが真っ白になる経験をしたのを、今でもはっきりと覚えている。

あれは、まだ「センター試験」になる前、「共通一次」と言われていた試験会場でのこと。


数学の試験が始まり、まず問題全体を確認。
選択問題を見渡してどれを解くかを考えていく。あれ?あれれ?どれも途中でつっかかる。

まずい!
そんな想いが頭をよぎった。

救ってくれたのは大好きな歌

とにかく落ち着こう。

そう思った僕は、目を閉じて深呼吸した。
そしてそのとき、大好きだった久保田利伸さんの曲「TIMEシャワーに射たれて」の冒頭アカペラ部分が浮かんできたのだ。

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「念ずれば花ひらく」八字十音、言霊の響き

今月に入ってから、『坂村真民 一日一言』を読んでいる。

この本は、詩人・坂村真民さんの詩集や著作のなかから、致知出版社 藤尾秀昭さんが366語を選び、1月1日から12月31日まで一日一言の形でまとめたもの。

真言「念ずれば花ひらく」

本書のなかに何度も登場するのがこちらの言葉だ。

念ずれば花ひらく

これは、坂村真民さんの代表作品であると同時に、「八字十音の真言」として大切にしてきた言葉なのだそう。

「念ずれば花ひらく」詩人 坂村真民さん96歳時の書
坂村真民さん、八字十音の真言「念ずれば花ひらく」


本書 3月3日の頁には、こんな風に書かれている。

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「できないこと」を持ち寄るとうまくいく 〜 植松努さんの『空想教室』より

新年最初の一冊は何にしよう…、と考えて本棚に手を伸ばし、未読本のなかから植松努さんの『空想教室』を選んだ。

以前観たTEDxの動画が気になっていたのと、年末に友人におすすめされたのがきっかけ。
結果的に、とても素晴らしい読書体験になった。

『好奇心を“天職"に変える 空想教室』

好奇心を“天職"に変える空想教室

好奇心を“天職"に変える空想教室

  • 作者:植松 努
  • 発売日: 2015/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


本書の冒頭、イラストに添えてロケットづくりにたいする植松さんの思いが数ページにわたって書かれている。本編に入る直前のページはこうだ。

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2015年振り返り:「言葉のごちそう」ベスト3

意外とあったかいまま大晦日に突入しましたが、
本ブログで年末恒例行事となった「1年間にいただいた素敵な言葉(=言葉のごちそう)を振り返る」エントリです。

(参考)2014年までの振り返り

 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

2015年「言葉のごちそう」ベスト3

2015年Instagram投稿より

たくさん出逢った言葉のごちそうのなかから、特に深く心にささった3つの言葉をご紹介します。


1つ目はこちらの言葉から…。

「静かに、かつ鮮やかに一歩を踏み出せ」

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『愛するということ』に処方箋はない。能動的&生産的に生きるのみ!

『愛するということ』×『君と会えたから……』
(『愛するということ』×『君と会えたから……』)


今月前半から、『愛するということ』(エーリッヒ・フロム 著)を読んでいた。

参加している人間塾読書会で、本書が12月の課題図書になっていたのがきっかけ。一年をふりかえるタイミングでよい本に出逢えた。

『愛するということ』を読んで

原著がニューヨークで出版されたのが1956年、日本語版は1959年に出版された。いま紀伊國屋書店から発行されているのは1991年の新訳版で、僕の手元にあるのは「第30刷」。なんとも歴史のある本である。

愛するということ 新訳版

愛するということ 新訳版


本書では、「愛」そのものと、「愛する」ことを分けて論じられている。

愛とは?

こんな記述がある。

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