調子にのって、もう1エントリ。
『熱狂する社員』の10章「連帯感を強める − チームワーク」(p.239)より。
人間とは、つまるところ社会的な動物である。他者と共にあるという帰属意識や他者と助け合う喜びに見られるように、健全な人間が集団を構成し、生活の大半を他者、特に家族、友人、仕事仲間と共同で過ごすのは自然なことである。
仕事中の交流がチームワークを促進する、というプラス面がある一方で、内部での衝突は組織を消耗させる。これらいずれもが社会的な生き物であるがゆえにひきおこされるのだ。
共に働くということは人間の本能であるが、その内部には不協和音が少なからず存在する。先ほど触れたワーク・コミュニティが、会社全体に広がることは少ない。皮肉なことに、この問題は、連帯感への欲求によってさらに増幅される。つまり、他者との強い関係を求める欲求は、自分の所属しない集団との関係を犠牲にして満たされることがあるのだ。
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