4月はしょっぱなに高〜い本を買っちゃったので本の購入を我慢していたけど、30日についに我慢しきれなくなって買ったのがこの本『「手帳ブログ」のススメ』。あまりにもツボにはまりまくり、その日のうちに読みきった。
あまたあるブログ本のなかでも、肩肘はってなくて軽やかな書きっぷりである。
- 「第一日 ブログをはじめるには何が必要?」は、なんと図解だけで8ページで完了していたり、
- 各節に内容に関連した4コマ漫画(しっかりオチつき!)が挿入されていたり、
- 大橋さんが試行錯誤しつつブログに書いていた文章が例として使われていたりもする
また、大橋さんは、ブログを単なる「日記」ではなく「他人の目を前提にした日記文学」に近いもの、と定義されていて、ここにとても共感した。あと、「ノウハウの白米、コツの玄米」という表現もうまい!
本書は、手帳ブログの4つのサイクル(「記録する」「読み返す」「やってみる」「習慣をつくる」)を念頭に、自分のためのブログを続けるコツがつづられており、ブログ歴の浅い人もそれなりの人にも大いに役に立つものが見つかるはず。
以下は、僕が「やってみよう」と思ったもの。忘れないように挙げておこう。
アイデア5分 (p.32)
もともとはメルマガ「がんばれ社長(http://www.e-common.co.jp/)」で、作者の武沢信行さんが紹介されていたものです。
(中略)頭にある夢や目標、問題や課題、不安や不満など何でも良いので一件ずつ箇条書きにしていく。まずは、5分間で何項目書けるかに挑戦してほしい。一番たくさん書けた方には私の本を一冊プレゼントする。
というゲームを参加者数十人で行ったのだ。この「選択肢の書き出しコンテスト」では5分間で52項目も書き出した方がいらっしゃったようです。すごいですね。
林式微分整理術(p.38)
オリジナルは林晴比古さんの『これならできるパソコン書斎整理術』より。
「ゴミの山」という積分値が出るのは
昨日より今日のほうが、ほんのわずか汚くなった
ということを繰り返すからです。すると当然、その微分値を負値、つまり0以下にすればいいということになります。これを言葉で表現すれば、
昨日より今日のほうが、ほんのわずかだけきれいになっている
ということを保証すればいいのです。そうすれば部屋は汚くなるはずがないのです。この数学理論に従ったのが次の対策です。ということで、次の行動を習慣として取り入れれば、おのずと整理された状態が実現できる、とされています。
①机の前に座るたびに、机上にあるものを何かひとつだけ片付ける
②室内に入るたびに、室内のものを何かひとつだけ片付ける
「WhyではなくWhatを使う」(p.44)
「なぜその本を読んでいるの?」(Why)
ではなく、
「その本を読むと何が得られそう?」(What)
と質問するのです。「なぜ?」と問われた人は過去にさかのぼって答えを探しますが、「何が得られそう?」と問われた人の思考の矢印は自然と未来に向かいます。
カテゴリーは「あつらえ」で(p.106)
そこで一計を案じ、次のように自分で「誂え」たカテゴリー構成に変えました。
(ばっさり略)
カテゴリー名を見てどんな記事が入っているかがわかった方が、後から読み返すことを考えるとよりメリットがありそうだと思い、単語ではなく文にしてみました。こうして、カテゴリー群が本の章立てのようにブログ全体を俯瞰できるようなものになりました。さらに、カテゴリーを文にしたことにより、カテゴリーが立体的になり、メッセージ性が強まり、後から読み返すときにすんなりと入ってくるようにもなりました。
週記(p.116)
「週記」を書く手順は次の通りです。
①1週間分の自分のブログを読み返す
②印象に残っているキーワードや話題をピックアップする
③今の自分の仕事やライフワークにつながるかどうかを考える
④「週記」として書く(任意)(中略)
この関心の中心にあることを探っていくことで、「あ、実は私はこういう仕事がしたいのかも知れない」という仮説が浮かび上がります。
仮説ができれば、それを検証するために行動が変わります。
休刊日(p.139)
私自身も毎日ブログを書いていますが、毎日といっても平日のみで、休日はネタ帳の整理や読書のために意図的に休むようにしています。その方がアウトプット欲が高じるため、結果として良いリズムを作ることができると考えているからです。
ただし、気まぐれに休むのではなく、仕事の都合にあわせて、例えば「水曜日は休み」というように定休日制にした方がよいでしょう。さもないと「突然だけど今日は休みにしよう」などと行き当たりばったりに流れてしまうからです。
ちなみに、5月11日に大橋さん講師によるセミナーが開催されるそうだ。
▼「「手帳ブログ」のススメ」出版記念セミナー
仕事に活かすブログ術・入門編
http://www.pasonatech.co.jp/blog_event/
僕も参加するつもり。
久々に大橋さんに会えるのが楽しみ。