ヒト感!!

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渋沢栄一の「三つの魔」にならって、自分の「魔」を考える

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月刊「致知」2022年3月号の特集は「渋沢栄一に学ぶ人間学」。
昨年の大河ドラマ「青天を衝け」がまだ記憶に新しいなか、雑誌前半が渋沢栄一氏についての対談やコラムで埋め尽くされていた(しかも、栄一の子孫や関連本著者、関係団体代表らが名を連ねる圧巻の構成!

三つの魔

特集扉ページでは、栄一を主人公とする小説『雄気堂々』を書いた城山三郎氏の言葉が紹介されていた。渋沢栄一は3つの「魔」を持つ男だったそうだ。

栄一は三つの魔を持っていた、と城山三郎は言っている。魔という言葉がつくくらいに打ち込んだものが三つある、ということである。一に吸収魔──よく勉強し吸収して止まない人であった。二に建白魔──よく立案、企画、建白する人であった。一橋家においても一橋家のためになる意見を何度も建白し、、慶喜に重用されるようになるのである。三は結合魔──人と人とを結び付けて止まない人であった。人と人とを結び付けてこそ新たな創造は生まれることを、栄一は本能的に知っていたのだろう。

2つ目の建白魔こそが、栄一を日本資本主義の父と呼ばしめる元になった気質なのだろう。思いを持つことは大切だが、妄想だけでは形にならない。人を動かすための企画力、訴求力が必要だということだ。この特質には、爪の垢を煎じて飲みたいほど憧れる。


致知 冒頭の対談記事で、『乃公出でずんば 渋沢栄一伝』を刊行した北 康利さんはやはりこの「3つの魔」の話を挙げ、こんな風に語っている。

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「みんな」で行くためのダイバーシティ

あっという間に2021年も大晦日。今年も色んなことがあった。
(その割にブログは書けていないけど…笑)

勤め先では 7月に部署異動し、10年ぶりに人事部 人材開発部門へ。
自社や部署の状況、自身の役割も変わっているのだが、不思議とホームグランドに帰ってきた感じがしてノビノビやれている。

人材開発・育成 界隈の今昔

周りに目をやってみると、育成や成長に関わる人たちの熱意は10年前と変わらない。みな真摯に取り組んでいるし、新たな取組みを試みている人も多くて頼もしいかぎりだ。

一方、10年前と比べて感じる変化は、自身の成長に貪欲な人が増えている、ということ。実際に凄い活躍をする若手も多い。それはいいことなんだけど、「早く成長しなきゃ」と焦りすぎてツラい気持ちになってしまう人もいるようだ。ここはなんとかしていきたい。

人材開発に関するキーワードもすこしずつ変わってきている。
以前からあった「自律的成長」「キャリア開発」「組織開発」という言葉の登場頻度は上がっているようだし、いまでは「ラーナー・センタード」「ラーニング・アジリティ」なんて言葉も飛び交うようになっている。

で、異動から6ヶ月経って、僕が特に気になっているのは「ダイバーシティ」だ。

ダイバーシティ(多様性)と「みんな」

勤め先に「ダイバーシティ&インクルージョン推進室」という部署ができたり、障がい者雇用の面接に立ち会ったり、職場で手話でのコミュニケーションをとる機会ができたりと、僕自身がダイバーシティを身近に感じるシーンが増えた。

みんなちがって、みんないい

これは、金子みすゞさんの詩「私と小鳥と鈴と」の有名な一節だ。
それぞれの得意なこと・苦手なことを挙げたうえで、「それでいい、それがいい」と表現している。まさに多様性、ダイバーシティをうたった詩である。

一方、同じ金子みすゞさんには「このみち」という詩もある。

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コミュニティの教室で、新たな学び&棚卸し

コミュニティの教室(入門編)第7期

5月から、新たな学びの場に参加しはじめた。
コミュニティフリーランス 長田涼さんがコーディネーターをつとめる「コミュニティの教室」だ。

コミュニティの教室

今、あらゆる方面で広がっている”コミュニティ”というキーワード。コミュニティの領域で活躍する実践者をゲストにお招きし、共に学び、本質を探求するのが「コミュニティの教室」となります。

今期は、オンラインでのコミュニティの育み方にも着目していきます。


コミュニティに関わる約40人が、全国各地からオンラインで集まるこの教室。今回 第7期ということで、これまでに既に2回が開催されている。(参加直後の感想Tweetを貼っておきます)

第1回 5月12日(水) 19:30 〜 21:30|ガイダンス&講義:長田涼さん

第2回 5月19日(水)19:30 〜 21:30|講義:鈴木菜央さん

さまざまなジャンルのコミュニティ関係者

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いい歳をしてYOASOBI にハマる

気がつけば大晦日。
悲しいこと、悔しいこと、辛いこと、もちろん嬉しいことも色々あった2020年。

振り返ってみて、日常生活での大きな変化だったと感じるのは、YOASOBIとの出逢いだ。
www.yoasobi-music.jp

STAY HOME期間に知ったYOASOBI

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が出た際は、勤め先でも大わらわだった。リモートワークに関する各種制度やルールを整備したり、現場での運用を考えたり、「すわ、感染か!?」となって情報を集めたり各所に報告したり…。

勤務も在宅中心となり(僕自身は週に何度か出勤していたが)、休みの日も外出できない日々がつづく。そんな「STAY HOME」が叫ばれている5月半ば、ひょんなきっかけでこちらの動画を観た。

▼YOASOBI - 夜に駆ける / THE HOME TAKE

当時は、YOASOBIというユニットも、「夜に駆ける」という曲も、ちらっと耳にしたことがある程度だった。たまたま、Little Glee Monsterや The Gospellersなどの動画を観たことがあったYouTubeチャンネル ”THE FIRST TAKE” で、YOASOBI ボーカル ikura さんの「夜に駆ける (HOME TAKEバージョン)」の配信を知ったのだ。

シングル版とは異なるこのミディアムテンポアレンジ版の演奏を聴き、ikuraさんの高い歌唱力とピッチの良さ、高音部のキュッとした歌い方や語尾がくるっと返る声の魅力を感じた。さらに、曲を聴き込んでいくほどに Ayaseさんの書くメロディーや歌詞の良さを強く意識することになる。

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祝100回開催! 人間塾読書会、新たなステージへ…

2012年に始まった読書会人間塾が、先月 第100回を迎えた。

僕はご縁があって第1回(課題図書『修身教授録』)から東京の会に参加しており、参加歴はかれこれ8年以上になる。途中何度か欠席はしたものの、80回以上は参加しているはず。

※読書会を紹介した過去記事(↓)


読書会 人間塾は、東京・名古屋・関西の3箇所で毎月同じ課題図書をもとに開催されている(関西は、京都・大阪・神戸を持ち回り) 。

開始から8年の間に、転勤や出張をきっかけに複数地区の読書会を行き来するメンバが出てきたり、課題図書著者の”ゆかりの地めぐり”旅行企画なども通じて、他地区メンバ間でも交流がある*1

コロナ禍のため、ここ3ヶ月はリアルに集まる読書会は中止を余儀なくされた。そんななかでもZoomを使ったオンライン開催を継続して、3地区の読書会とも100回に到達できたので感慨もひとしおだ。

人間塾 100回記念大会

当初は、100回を記念して外部ゲストを招いた盛大なお祝い会を開催予定だったが、この記念大会もZoomを使ったイベントへと変更して実施した。

読書会に参加経験のあるメンバに声かけしたところ、3地区以外に全国から(海外からも!) 計66人が参加する盛大な会となった。

*1:僕も一度だけ関西の会に参加させてもらいましたし、小田原や兵庫の縁の地めぐり合宿に参加した経験があります

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