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【まとめ】『ネットコミュニティの設計と力』各章執筆者のオススメ 16冊

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ネットコミュニティの設計と力』に関するエントリ 第4弾。
今月開催中のコミュニティマネージャー向けオンライン読書会、来月のリアル読書会Meetupが終わるまで、角度を変えつつ本書を読み込んでいきたい。


なお、今はカドカワ本のKindleセール期間らしく、通常価格の半額 1,080円で購入可能→Sale終了)


さて、角川インターネット講座シリーズには、本文中に「ブックガイド」と呼ばれるコーナーがある。

章末のブックガイドでは、より知見を深めたい読者に向けて、各執筆者が推薦したい書籍やオンラインリソースを挙げた。


本エントリでは、各章末の「ブックガイド」(=各章執筆者のオススメ) 計16冊をまとめてみた。重複する本もあるし、ご自身の著書もあるけれど、執筆内容の副読本として読んでみたいものが結構たくさんあった。

ネットコミュニティのデザインや運営について日々悩んでいる方に、参考になる本がきっとみつかるはずなので、ぜひご覧あれ!

序章執筆 近藤淳也さんのブックガイド

『人口減少社会という希望』

5章執筆の広井さんの著書。人口減少社会を肯定的にとらえたもの、ということで、これから読むつもり。

『家族進化論』

4章執筆の山極さんの著書。近藤さんの紹介文が気になる。

インターネットによって言葉によるコミュニケーションに偏重し、本来の非言語的なつながりを喪失し、家族を崩壊させる方向に進んでいるのではないか、という問題意識を提示している。

『「へんな会社」のつくり方』

近藤さんの2006年発売された著書。
僕はこの本を読んで、はてなという会社がますます好きになった。

第1章執筆 yomoyomoさんのブックガイド

『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』

yomoyomoさんコメント:

2004年までの日本のインターネット史についての歴史的資料となるとこの本以外にない。

『アーキテクチャの生態系』

ローレンス・レッシグのアーキテクチャ論を踏まえた、日本のインターネットという情報環境に関する優れた考察。

『みんな集まれ!』

2003年に「ソーシャルソフトウェア」という言葉を提唱したクレイ・シャーキー氏の著書。

『パターン、Wiki、XP』

「ネットコミュニティに「無名の質」という言葉を当てはめよう」と思うきっかけになった本、なのだとか。

『つながりっぱなしの日常を生きる』

アメリカのティーンエイジャーのソーシャルメディア利用に関する神話と実態を論じた、むしろ彼らの親世代にとって教育的な本

うーん、コミュニティ論とは別に、親世代的に気になる…。

第2章執筆 Hagexさんのブックガイド

『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』

yomoyomoさんも紹介されていた本。Hagexさんからはこんなコメントも。

この本を読み過去を知ることは、ネットの未来を予測する手助けとなる。

『ウェブはバカと暇人のもの』

タイトルが超刺激的だが、中身も気になる…。

『ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い』

Hagexさんの著書。Kindle版はこちら

第3章執筆 古川健介さんのブックガイド

『アーキテクチャの生態系』

yomoyomoさんも紹介。けんすうさんからはこんな紹介あり。

2ちゃんねるやニコニコ動画など、インターネットのコミュニティ、場が社会とどのようにかかわっているかを論じた本。

『資本主義こそが究極の革命である』

「情報社会のイノベーターたちへのインタビュー集」とのこと。(Kindle版


第4章執筆 山極寿一さんのブックガイド

『歌うネアンデルタール』

第4章でコミュニケーションにおける「視覚」と「言語」の関係を力説されていた山極さんが、「音楽」や「聴覚」について次のように紹介しているのが興味深かった。

人間の赤ちゃんが絶対音感を持ち、音楽的な声を聞いているという話や、直立二足歩行が胸にかかる圧力を軽減し、上半身を開放して踊る身体を作ったという考えはとても面白い。

『「サル化」する人間社会』

山極さんの著書。以下の記述にドキリ!

高い共感力を持って築き上げてきた人間社会が勝ち負けのルールによって生きるサルの社会にもどりつつある。

第5章執筆 広井良典さんのブックガイド

『タテ社会の人間関係』

刊行後50年近くを経ているが、今なお日本社会の課題を鋭く分析した内容と痛感させられる。

なんと 1967年発刊の書籍。新書にもなっている。
タテ社会の人間関係 単一社会の理論 (講談社現代新書)

『クリエイティブ資本論』

これからの資本主義を牽引していくのは(文化、情報、科学関連など)「クリエイティブ産業」と呼べる分野であるとしつつ、そうした領域では「場所」や「コミュニティ」という要素が重要になると指摘。

新版も出ているみたい。

『ポスト資本主義』

広井さんの新刊。
以下は、広井さん自身のオススメの言葉。

市場経済がコミュニティや自然とつながっていくような新たな社会のありようを私なりに提案している。

追記

第5章には「ブックガイド」の他に「参考文献」コーナーがあり、こちらには『孤独なボウリング』『定常型社会』『ポスト資本主義』が紹介されています。

まとめ

以上、本書執筆者のみなさんが「ブックガイド」でおすすめしていた16冊をご紹介した(2冊は複数人のオススメ本)。

16冊のうち僕が読んだことがあるのは近藤さんの著書1冊だったが、どれもテーマ的にはすごく気になる本ばかり…。

というわけで、まずは紹介文を読んで気になった『人口減少社会という希望』と『歌うネアンデルタール』を注文してみた。


あぁ、こうして本が増えていくんだな…(笑)。

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