ビッグイシュー日本の vol.150 にて、「グローバル市民がもつべき頑丈な賢さ」という言葉を目にした。
http://www.bigissue.jp/backnumber/bn150.html
言葉の主は、浜矩子さん。ビッグイシュー日本代表の佐野さんとの対談のなかで、浜さんは「グローバル市民がもつべきもの」として「頑丈な賢さ」をあげ、次のように定義している。
頑丈な賢さ
よきエコノミストの3大条件としての
- 独善的であること(自分がいつも正しい)
- 懐疑的であること(他人が言っていることを疑う)
- 執念深いこと(敗北を認めない)
に加えて、
- 謙虚さ
- 心理を追求する情熱
をあわせもつもの。
上の3つだけだと「単にすごく性格の悪い人間」になるが、下の2つがあることで「できないはずのことに、しなやかに果敢に挑んでいていく」ことができる、というのが浜さんの主張だ。先日の読書会テキスト『ビジョナリーカンパニー2』で紹介されていた「第五水準のリーダーシップ」とも少しつながる気がする。不思議なシンクロ。
もう一つ、興味深い言葉として「グローバルジャングルサバイバルのためのABC」というものが紹介されていた。
グローバルジャングルサバイバルのためのABC
浜さん曰く、次の4つの条件が、グローバルジャングルを生き抜くために必要な「装備」なのだとか。
- Affluence(財力)
- Brains(知力)
- Charm(愛嬌)
- Defiance(度胸)
下に行くほど重要性が高まり、しかもその使い方にもこんな制約(?)があるのだとか。
人を助ける装備は持っていても、わが身を守る装備は持たない。わが身は誰かが助けてくれるだろうと。それはなかなか勇気のいることですけれども、やっぱりそれを信じて生きていく。
まだ腹に落ちきっていないが、なんとなく気になる言葉&概念。もう少し考えてみたい。
参考本
浜さんの上の2つの言葉は、『浜矩子の「新しい経済学」』という新刊に収められているようだ。
浜 矩子の「新しい経済学」 グローバル市民主義の薦め 角川SSC新書 (角川SSC新書)
- 作者: 浜 矩子
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: 新書
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ネットを検索すると浜さんの意見には厳しい反論が出回っている。
まずは、この目で読んで確かめてみたい。