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ソフトフォーカス&グラデーション! スタディサプリLIBRARYが提供する知の「入り口」が凄い。

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GW期間中に、Business Insider の読書に関する興味深い記事を読んだ。初出は昨年3月末だけれど、僕が知ったのは尾原和啓さんのツイートがきっかけ。


スタディサプリLIBRARY

上の記事で紹介されている「スタディサプリLIBRARY」が、とにかく素晴らしい。

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スタディサプリLIBRARY トップ画面

スタディサプリ・ライブラリーは、未来の「好き」に出会う図書館です。「何が好きか」はまだわからなくて大丈夫。まずは、5つの扉を開けてみましょう。

5パート、27テーマ、187インデックス、1144冊?

扉とは「自然と人間のサイエンス」「社会と情報のテクノロジー」「宗教と文明のヒストリー」「言葉と哲学のメソッド」「遊びと創造のアート」と題した5つのパートのことで、この中に合計27のテーマが用意されている。


各テーマには、さらにいくつかのインデックスがあり、その入り口として紹介されているのが3冊の本。

例えば、「社会と情報のテクノロジー」内のテーマ「居場所をつくる仕事」のインデックス「コミュニティデザインのススメ」は、こんな感じ。

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「社会と情報のテクノロジー」パート

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「居場所をつくる仕事」>「コミュニティデザインのススメ 」

山崎亮さんの『コミュニティ・デザイン』、山納洋さんの『つながるカフェ』、アサダワタルさんの『コミュニティ難民のススメ』について、それぞれ短文での紹介があり、「こんな風に読んでみたら?」という提案もある。

コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくるつながるカフェ:コミュニティの〈場〉をつくる方法コミュニティ難民のススメ ― 表現と仕事のハザマにあること ―


他のテーマについても本のチョイスが魅力的。amazon リンクも用意されていて便利なのだが、本好きにとっては「買いすぎ注意!」かもしれない(笑)

ソフトフォーカス、グラデーション

冒頭の Business Insider 記事では、松岡正剛さんが本への出逢いや発見について語っている。このなかに登場する「ソフトフォーカス」「グラデーション」というキーワードが、本からの学びに関して特に重要だと感じる。

そもそも人間の脳や知覚は曖昧なんです。何かを探す場合、興味や関心の幅をまず広げ、多数挙がってきた候補の中から最後に絞る。懐中電灯を使うとき、光を広げてソフトフォーカスさせてから、見たいものを探し、改めてフォーカスを絞りますよね。(略)そうやってリンクを増やしてあげれば連想もしやすくなるわけです。いい知の旅ができると思いますよ。

ユニクロに行くと、グラデーションで少しずつ色の異なった靴下を売っているでしょう。あんなに色があったら、黒なら黒、紺なら紺というピンポイントの色だけではなく、中間色のものも買ってしまう。だからマーケットが成立するんです。リベラルアーツも同じでグラデーションが重要なんです。ピンポイントばかりを追求していたら、豊かにはなりません。

ピンポイントで検索するのではなく、知りたいことや気になることからゆるやかに対象に近づくアプローチで、本との出逢いを演出してくれるのは、とてもいい感じ。

このブックリスト、ずっと見ていられそうだ。

まとめ

実は、スタディサプリLIBRARYは、本の紹介でとどまっていない。

興味をもったテーマが、どんな学問に相当するのか、専門とする先生や教授にはどんな人がいるのか、さらには、その分野をどこで学べるか等、知をさらに深めるための情報も提供しているのだ。(スタディサプリ進路とのタイアップ)

これから大学や専門学校への進学を考えている中高生はもちろん、社会人向けに門戸を開いている学校の情報も掲載されている。サイト説明の後半部分にもぴったりマッチする、心憎い導線設計になっていることに感心した。

何者でもない今だからこそ、なんにだってなれる。
どこまでも広がる未来に向かって、
このライブラリーから出発しよう!


また、パート → テーマ → インデックス と徐々に細分化しながらフォーカスを絞る分類法(ソフトフォーカス&グラデーション)は、別分野でも参考にしたい。

shingakunet.com

おまけ:1144 Books?

僕が確認できた範囲では本の冊数は「561」(187インデックス×各3冊)なのだが、トップ画面には「1144 Books」と記載されている。

どこか見えないところにあと600冊ほど隠れているのか、はたまた、今後追加される予定なのか?? 3で割り切れない数字なだけに気になって仕方がない…。

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