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ICHIROYAさんからのメッセージ~『僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと』を読んで

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友人のFacebook投稿で知ってから読むようになった「ICHIROYAのブログ」。
アンティーク着物のオンライン販売サイト ICHIROYA の店主、和田一郎さん(id:yumejitsugen1)が書いておられる*1。取り上げるテーマと小気味いい文章スタイルが好きで、今ではちょっとした“追っかけ”状態だ(笑)。


そんな和田さんが、初の著書『僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと』を出版されると知り、すぐさま予約。この週末に一気に読んだ。

僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと


この本は、2013年11月に書かれた以下のブログ上の文章がもとになったもの。

僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと - ICHIROYAのブログ


はてなブックマーク1,600件を超えたこの人気エントリを下地としつつ、再構成&大幅加筆されて作られたのが、今回の著書なのだとか*2


タイトルにもなっている「12の後悔」はこうだ。

僕の後悔1●入社初日から社長を目指して全力疾走すればよかった
僕の後悔2●会社のカラーに染まりたくないなんて思わなければよかった
僕の後悔3●あんな風になりたいという上司をもっと早く見つければよかった
僕の後悔4●社内の人間関係にもっと関心を持てばよかった
僕の後悔5●思い上がらなければよかった
僕の後悔6●できない上司や嫌いな上司に優しくすればよかった
僕の後悔7●もっと勉強すればよかった
僕の後悔8●ゴルフを始めワインをたしなめばよかった
僕の後悔9●信念なんてゴミ箱に捨てればよかった
僕の後悔10●クリエイティブであるよりもリアリストであればよかった
僕の後悔11●周りの評価のために長時間働かなければよかった
僕の後悔12●同期が先に昇進したことを笑ってやり過ごせばよかった


このなかで、僕が一番心に響いたのは「僕の後悔9●信念なんてゴミ箱に捨てればよかった」の部分。


例えばこんな記述がある。

会社というゲームを全力で戦い、勝ち抜く覚悟でいるのなら、僕のように「信念」に凝り固まり、「頑固である」と言われないように振る舞わなければならない。(p.147)

もう一箇所、こんな記述も。

成功体験という旗を降ろして、後ろ指を指されることさえ甘受しなければならない時もあるはずだ。そこで、あくまでも前を向き、耐えることができる人は、おそらく曲げない信念を持つ人以上に強く生き、大きなことを達成できるかもしれないのだ。(p.147-148)

どう受け取るかは、読む人によってさまざまだが、僕の心にうかんだのは「本当にそうか?」という問いかけだった。


そして、終章の「そしていま」の中には、こんなフレーズが登場する。

職業人は、社会に出てから二度死ぬのだと。(略)
今回、僕が書いた体験は、一度の死と再生の物語、そして二度目の死の物語だ。
(略)もし、この本が多くの人々の共感を得られたなら、二度目の再生の物語を書きたいと思っている。(p.188-189)


この本は20代~40代の「僕のような人」(by 和田さん)のために書かれたそうだ。
いまの会社の中でもがいている多くの人(僕もその一人)に、ヒントになるメッセージがたくさん詰まっている。


だからこそ、ぜひ多くの人に読んでもらいたい。
そして、和田一郎さんの2冊目の本が読みたいな、と心から思っている。

読書メモ

追記

和田さんのブログで本エントリをご紹介いただきました。ありがたや!すみません、またまた、自著の宣伝です! - ICHIROYAのブログ

すでにKindle版の話もあがっているのだとか。
さらに多くの人に届くといいな。

*1:いま気づいたが、英語サイト ichiroya.com の「Kimono Flea Market」コーナーにある写真は 京都・東寺の"弘法さん"じゃないか。 実家から徒歩5分の懐かしい風景!

*2:出版までのいきさつは、こちらのエントリに詳しく書かれています→2月17日に本が出ます ~ 夢の実現には苦い味がする - ICHIROYAのブログ