致知 2008-08号でみかけた斉藤信作さんの寄稿より(p.94)
父は「手は精神の出口」という言葉を残しました。
「人間は、手によって作られたもので己自身の精神の程度を知る。手は、自分がどういうもの、どの程度のものかを、晴れがましくも、時には情けなくも、自分に教えてくれるもの」と。
斉藤さんは、日本刺繍の技と心の伝承を目的とした日本刺繍紅会の会長を、お父様から引き継いでいる方。
とはいえ、斉藤さんの言葉は刺繍をしない僕にも当然あてはまる。
日々、仕事のなかで、あるいは個人の時間のなかで、自らの手でつくりだすものが、自分のいまの精神の程度を教えてくれる。
さて、自分の作品はいまどんなことを教えてくれているだろうか。