武沢 信行さんのメルマガ「がんばれ社長!今日のポイント」にて知った話。
「一休さん」こと一休和尚が自らの死を前にして、ある言葉を書き残した。
そして弟子たちにむかって、「本当に困りに困り果てたときまで開けてはいけないぞ」と言い渡したのだとか。
和尚が亡くなったあと、お寺では何度もたいへんなことがおきたが、「これしきのことでは開けてはいけない」と弟子たちはがんばった。そんななか何年かたち、誰にも手に負えない事件がおきた。決意してあけた遺言にはこんな言葉がかかれていたのだとか。
しんぱいするな、なんとかなる
ぽかんとした顔でみあわせる弟子たち。そして、大笑い。
この笑いのおかげで新鮮な気分になり、おかげで難局をのりきることができたのだとか。
ユーモアの力はすごい。
追記
とここまで書いておいてなんだが、この話、実は創作らしい(笑)。
http://osaka.yomiuri.co.jp/katati/ka50627a.htm
ところで、この話の原典を当たろうと探したが、見つからない。田辺住職も、何人もの研究者たちも話は知っていたが、もとは「知らない」と言う。
困って、話を載せている書物の著者に尋ねて回った。一人から、思わぬ答えが返ってきた。
「私の創作なんです。随分前、講演で話に詰まってね。確か他のお坊さんかにこんな話あったと思うんだけど、一休さんなら言いそうだから」
一休説話は生まれ続ける。
時代が欲するかのように。
な〜んだと拍子抜けしたが、不思議と悔しい感じはしないもんだ。