BS日テレの「久米書店」、9月20日放送回を観た。
この日のゲストは成毛眞さんで、新刊『情報の「捨て方」』について久米宏さん・壇蜜さんと3人で語り合っていた。
本書のなかで、久米宏さんが気になったフレーズが、「沈黙」と「SNS」について書かれた次の部分。
互いに黙っているというのは、直接会って同じテーブルを囲んでいるからこそできることです。
(略)
SNSには、互いに黙って囲めるテーブルがないのです。
(p.147-148)
僕も、ここが妙にひっかかかった。
言われてみれば、たしかに SNS には喋っている人はいるけれど、喋っていない人はその存在が見えづらい。
みなが寝静まって沈黙がおとずれる瞬間はあるかもしれない(つながっている人数がそれなりに多いと、その瞬間すらない)けど、互いに黙っている相手の存在を意識する状態はないな、と。
沈黙にも色んな種類がある。
気まずさ、安心感、焦り、連帯意識、哀しみ etc.
リアルな「場」には、こういう感情や波長を伝え合える力があるんだな。
そんなことをあらためて考えた。