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つながりが、想いを育み、行動を呼ぶ 〜 EGMサミット2011 Autumn 語録集

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10月28日、EGMサミット2011 Autumn に参加した。この日のテーマは「EGM × フューチャーセンター 〜 公私混合時代の新しいワークスタイル 〜」というもの*1


イベントそのものの詳細なレポートは主催者の方がとてもわかりやすく記事にまとめておられる(下記参考リンクを参照)ので、本エントリでは、自分の胸に刺さった言葉を語録集として紹介することにする。あわせて、そこで生まれた想いを記録し、今後の行動へのエネルギー源にしておきたい*2

「関係は持ち運べる」

イベント冒頭のミニプレゼン『EGM×フューチャーセンター×公私混合』にて福岡秀幸さんが解説された言葉。「EGMは、関係構築が主で、情報交換が従」「FCでは、情報交換が主で、関係構築が従」という説明のあと、「ただし、EGMでつくった関係をFCに持ち運ぶことができる」との発言あり。


この日、すごく久しぶりにお会いした方ともブランクを感じずに話ができたのは、twitterやfacebookでつながっていたおかげ。一度構築された関係は、空間だけでなく時間をも越えて持ち運べるのだと感じた。

「これからの時代、『公』と『私』をどう混ぜ合わせていきますか」

ミニワールドカフェ『公私混合』での田口真司さんからの問い。僕の参加したグループでは「私はまぜない派だ」と宣言する方もおられたが、僕自身はここ数年すでに混ぜこぜになっている印象がある。


グループでは、"WLB(Work Life Balance)"という言葉の負の側面の話も出た。「オフィスから出さえすれば人生は充実するのか」「ルールで守りすぎることによって本気で学びたい若手から成長の機会を奪っていないか」など。誰もがもつ「仕事のアイデアは職場にいないときに浮かんでくる」という実体験ともあいまって、非常に印象に残ったフレーズ。

「実は、私は投票しなかった」

基調講演『脳業社会の働き方〜 貢献力と公私混合〜』での山下徹さん(NTTデータ 代表取締役社長)の発言。同社で運営されている社内SNS Nexti のアイデアがプレゼンされたとき、山下さん自身はこの案に投票しなかったと告白。もちろん、社内SNS のアイデアそのものを否定していたわけではなく、従来の取り組みをふりかえったときに、このやり方では難しいのではないかと考えていたのだとか。


自社での成功事例に対してこのセリフを口にできる率直さや謙虚さが素晴らしいと思ったし、逆に言えばNexti を立ちあげた竹倉憲也さんをはじめチーム"リスペクターズ"のみなさんが、山下さんの期待をはるかに超える発想力と行動力で、社内に浸透・定着させたということでもある。これは、すごい。

「もうひとつの成功要因は、ナレッジコンシェルジュ」

引き続き山下さんの発言。社内SNSの成功要因3つ(「ネットのタバコ部屋」という説明*3、プライベートコミュニティを許可、実名制)をあげた後、さらに追加するものとしてボランティアでのこの活動を挙げておられた。ナレッジコンシェルジュの方々は、社内SNS 上の Q&A を継続的にウォッチして、回答をもっていそうな人へつないだり、裏で連絡をとりあったりしていたようだ。


僕も、自社で社内Q&Aコミュニティを運用していた頃には、これらの仕事を「Q&Aフォロー」と呼んでかなり力を入れていた。場への信頼感を高めていかないと、そこに人は集まってこないからだ。NTTデータでは、この地道な仕事が、経営者からも認められ、成功要因として挙げられていることに感動した。

「フューチャーセンターでは問いが重要」

ミニプレゼン『フューチャーセンター: 未来のステークホルダーとの創発「場」』での野村恭彦さんの言葉。具体的にフューチャーセンターに持ち込むテーマとして、「もっと売れるスマフォとは?」という問いはダメダメで、「家族の絆を増やすスマファとは?」という問いが望ましいと紹介されていた。すごくよくわかる(笑)。


フューチャーセンターは「想いをもった人が集まる場」として運用していくべきものであり、そこでは「未来のステークホルダー」との創発を引き起こすため、多様性をもちつつ関係性を高めていく対話が必要、との解説が腹に落ちてきた。

「フューチャーセンターは総合芸術」

パネル討論『フューチャーセンターって?』での伊原木正裕さんの言葉。
「ぐちゃぐちゃになったものを、総合芸術でときほぐしていく場」という解説は、とてもわかりやすかった。

「要は合宿。ただし、意図的にしかけ、純度を高めている」

同じくパネル討論『フューチャーセンターって?』での櫻井亮さんのセリフ。
初めての人に、フューチャーセンターを説明するときにこういうと伝わりやすいのだとか。

「僕は文字で読んでも、その人の声がちゃんと聞こえる」

パネル討論『フューチャーセンターって?』での八田光啓さんのセリフ。EGM推進役の立場で、フューチャーセンターの強者パネリストたちに質問をなげかけ続ける姿にとても共感を覚えた。


また、このセリフ自体については、僕も八田さんと同じように声を聞きとれる、と自負している。メールやQ&A掲示板での発言を読むことで、その人の気持ちが読み取れるような気がするし、自身で書く文字にもそういう声を意識してこめているつもり。

「解きたい問題をねらって解くのがFC」

パネル討論『フューチャーセンターって?』での岩井秀樹さんの言葉。「(FCなら)経営がもっている課題を解ける可能性が上がる」というセリフからは、社内で多くの解決事例を生み出してきた自信を感じた。

「広いところをEGMで、濃ゆいところをFCで」

パネル討論『フューチャーセンターって?』まとめでの八田さんの発言。EGMとFCをどう組み合わせていけばよいか、ということへのアイデア。とても共感する。すべてを直接対話で解決するのは難しい。広い範囲へのリーチをもとめて EGM 等のメディアをうまく使う必要があると思う。


直接関係ないが、生まれが京都の自分としては「濃ゆい」という言い回しも好き。さすが言葉の達人!

「提案するのではなく、自分でやる。それができる人になるかどうか」

同じくパネル討論『フューチャーセンターって?』まとめでの野村恭彦さんのセリフ。今日の話を聞いてフューチャーセンターが少しわかってきた、という僕らへの戒めの言葉。「いくら提案しても上が許してくれないんです…」などという逃げではなく、自ら行動していけということ。


最近、社内でも同僚や後輩に「気づいた人が、やるしかない」と話すことが多い。「やってくれない」「動いてくれない」では現状は変わらない。フューチャーセンターにかぎらず本当にいいと思ったものならば、色んな手(もちろん非人道的な手はダメですが)を駆使してまずゲリラ的にやればいい。一人で勝手に始めることならば止められることは少ないはず。あとは、それを軌道修正しながら、いかに広げていくか、大きな流れにしていくかがポイントになってくる。野村さんの言葉に、あらためてその想いを強くし、背中を押された気分。



以上、現時点での想いを語録集にからめてアウトプットした。
これからの自身の行動につなげていきたい。


関連本

貢献力の経営(マネジメント)
山下徹(NTTデータ 代表取締役社長)
ダイヤモンド社 ( 2011-05-20 )
ISBN: 9784478015681
登壇された山下徹さん(NTTデータ 代表取締役社長)の近著。社内SNS Nexti の話をはじめ、NTTデータでの実践事例をベースに、これからは「貢献力」が大切になってくることを説いた一冊。おすすめです。

*1:EGM…Employee Generated Mediaの略。社内SNSなど、従業員が自らの名前で社内発信していくメディアのこと

*2:発言については現場でとった記録メモをもとに転記していますが、細かなニュアンスがちがったり、発言の本意とは異なる部分を拾っている可能性があります。訂正が必要な場合はご連絡ください

*3:要は、勤務時間中もOKだという意味合いが大きかったとのこと。