先日のエントリで、『論語物語』を読んだことを書いた。この本は、『論語』内に登場する孔子と弟子とのやりとりを、ストーリー仕立てで紹介しており、教えがとても立体的になった。
4月は、引き続き『論語』本編に挑戦。
なんとか読みきることができた。
『論語』が課題図書だった「人間塾in東京」には参加できなかったが、当日のディスカッションテーマを教えていただいた。
ディスカッションテーマ
「私たちが幸せに生きる為に日頃から暗記しておきたい句を3つ。順位をつけて選出し、その理由を!」
遅ればせながら個人的に実行したので記録しておきたい。
僕が、「幸せに生きる」ために暗記したい3つの句は以下のとおりだ。
子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者、
「子の曰わく、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」(p.117-118)
(理由)知好楽。いまやっていることを楽しめ、本気になれ。
そんな風に取り組んでいる人には、誰も太刀打ちできないから。
子温而窅、威而不猛、恭而安、
「子は温にして窅(はげ)し。威にして猛ならず。恭々しくして安し」(p.150)
(先生はおだやかでいてきびしく、おごそかであってしかも烈しくはなく、恭謙でいてしかも安らかであられる。)
(理由)対極にある要素をあわせ持つことで、飛び抜けた特長になるのかも。
Heart-warming だけでなくHard&Cool にも。
子路問政、子曰、先之労之、請益、曰、無倦、
「子路、政を問う。子の曰わく、これに先んじ、これを労す。益を請う。曰わく、倦むことなかれ。」(p,247)
(…「率先すること、ねぎらうことだ。」 いま少しとお願いすると、「怠ることのないように。」と言われた)
(理由)率先、労い、怠らず。特に後ろ2つができていないため、意識すべし。
以下は、「番外」として追加したい2つの句。
葉公問政、子曰、近者説、遠者来、
「葉公、政を問う。子の曰わく、近き者説(よろこ)び遠き者来たる。」(p.259)
(…近くの人々は悦び、遠くの人々は[それを聞いて慕って]やってくるように)
(理由)自身の関わるチーム、コミュニティでそんな運営をしたいから。
子曰、吾十有五而志乎學、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲、不踰矩、
「子の曰わく、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(した)がう。七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず。(p.35)
(理由)定番の句。各世代と語りあうために。自身の成長を測るために。
以上5つを、暗記したい句としてあげ、この先の人生で付き合っていきたい。