テレビ東京「カンブリア宮殿」の4月21日放送回を観た。
この日のゲストは、根っからの鉄道ファンを公言する 鳥塚 亮(とりづか・あきら)さん。千葉県にある いすみ鉄道の社長だ。
この後10時からのカンブリア宮殿は、GWに家族で行きたくなる、千葉県の「いすみ鉄道」を取り上げます。廃線寸前の赤字路線を観光客が殺到する人気鉄道に変えた、心温まる感動の物語。お見逃しなく!#カンブリア宮殿 pic.twitter.com/MdjvpBesuj
— カンブリア宮殿 (@cambrian_palace) 2016年4月21日
地元の人に愛される いすみ鉄道
いすみ鉄道株式会社は、外房から房総半島内陸部への路線を運営する第三セクターの会社。
www.isumirail.co.jp
2006年に1億円以上の赤字を出してから存続の危機が叫ばれ、社長を民間から公募することになり、航空会社から転身した鳥塚さんが2009年6月に社長に就任。以来、ムーミンとのコラボ商品の販売、枕木などの鉄道グッズの商品化、JRから旧型車両を買い取って鉄道ファンに撮影チャンスを提供、地元の海産物を活かした伊勢海老列車の運行 、訓練費700万円自腹の運転士公募などなど、アイデアあふれる企画をつみかさね、売上増加しているのだとか。
沿線地域の方たちが、ボランティア応援団として駅弁の製造・販売や、駅構内やトイレの清掃などにかかわり、みなでいすみ鉄道を盛り上げている姿もとても素敵だなと感じた。
「なにもない」がある
以下は、番組で紹介された いすみ鉄道のポスター。
キャッチコピーが、強く印象に残った。
(http://isumi.rail.shop-pro.jp/?eid=1643より)
ここには、「なにもない」があります。
鳥塚さんのブログによれば、「せっかく来たのに何もないじゃないか!」と怒る都会の人に向けて、地元の人たちが謝らなくてすむように、このポスターをいたるところに貼っていったのだとか。
結果的には、「なにもない」ことを求める人たちを引き寄せることにつながったこのフレーズ、なんとも味わい深い。
まとめ
数の勝負では東京には勝てない、と鳥塚さんは言った。
地域の人のため、鉄道のある風景を愛する人たちのため、独自の経営・運営を貫く いすみ鉄道。このストーリーを知り、個人の生き方にも反映できそうな気がしている。
(鳥塚さんの著書)
関連情報
参考リンク
- いすみ鉄道 - Wikipedia
- 経営に関する経緯のほかに、車両情報が充実! 熱いファンの存在を感じる。
- 東京から70分! 千葉県いすみ市の写真素材 - ぱくたそ
- 冒頭の写真は、こちらの1枚を使わせてもらいました。