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『学習まんが アフォーダンス』のアフォーダンス

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あなたは、この物体からどんな「意味」を感じるだろうか?


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出会いは、B&B でのスゴ本オフ

先日、下北沢の 本屋B&B で開催されたスゴ本オフに参加した。

スゴ本オフは、ブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の Dain さんが主催する会で、スゴ本をお互いに紹介しあうもの。

今回は開店前の B&B を貸し切って、並んでいる本のなかからオススメしたい本を選んでプレゼンするという特別編だった。

Dainさんによるイベントレポートはこちら。


冒頭の写真の冊子は、僕が店内でみつけて妙に心ひかれた一冊だ。

学習まんが アフォーダンス

学習まんが「アフォーダンス」は、大林寛さん(Experience Design Office OVERKAST代表)が原作・監修し、コルシカさんが漫画を担当した作品。

アフォーダンスという理論を、身近に感じてもらうことを目的に書かれたもの。


(本編は、Webでも読むことができる)

アフォーダンスって?

では、そもそもアフォーダンスとは何なのか?

このまんがでは、登場人物の「博士」がこんな風に解説している。

アフォーダンスとは生態心理学者のギブソンが造った言葉じゃ。


ギブソンは動物と環境の関係から近くについて考えた人で

アフォーダンスとは
「環境が動物に提供する意味や価値」
のことなんじゃ


まんがではイスの例が挙げられており、こんな「意味」をもつとして紹介されている。

  • すわる
  • ふみ台にする
  • ストレッチにつかう
  • ものをおく
  • ベッドにする
  • あそぶ
  • かくれる etc.

「意味」は与えられるのではなく、環境にある「事実」として選んでいるだけ

かといって、物体そのものが「意味」を与えようとしているのではない。


博士の発言はこうだ。

イスはわしらに意味を与えようとしているわけではないんじゃ


環境にある「事実」として
イスには「座れる」という意味がある
だけであって
わしらはそれを選んでいるにすぎない


わしらに対する刺激でも、わしらの印象でもなく、
ただ情報としてそこにある


わしらがそれまでしてきた経験や個性によって、
その意味が決まるんじゃ


イスという物体を見たことがない人には、「座れる」という意味をピックアップできない可能性がある。また、体が大きい人には「かくれる」という意味も選べないだろう。自らの経験や個性によって、イスとの「意味」が決まる、というのはアフォーダンスの説明として分かりやすい。


『学習まんが アフォーダンス』のアフォーダンス

僕は、B&Bで見つけた『学習まんが アフォーダンス』(袋入り)から、こんな意味をピックアップした。

  • 触れる
  • 開けられる
  • 読める
  • 楽しめる


あと、「ネタになる」という意味も選び取っていたかもしれない(笑)

このエントリを書いて、もやもやと感じていた意味をようやく形にすることができた。

参考:学習まんが アフォーダンスの制作過程

参考情報

アフォーダンス関連

僕が「アフォーダンス」という理論をはじめて知ったのは、D.A.ノーマン氏の『誰のためのデザイン?』を読んだとき。

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

(いまは増補・改訂版が出ている)


この概念が気になり、その後 そのものずばりの『アフォーダンス』(佐々木正人さん著)という本も読んだ。
詳細が気になる方はこちらをどうぞ。

アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))

アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))

新版 アフォーダンス (岩波科学ライブラリー)

新版 アフォーダンス (岩波科学ライブラリー)

(こちらも新版あり)

おまけ:B&Bスゴ本オフ

同じ本屋・書棚という環境から、何をピックアップするかは人それぞれ。ここまで違うと圧巻!