偶然が偶然を呼び、思ってもみなかった結果を引き起こす。
この1ヶ月で、そんな貴重な体験をすることができた。
満員御礼! 読書会「よみかいin未来食堂」
12月17日開催の「よみかい in 未来食堂」は、おかげさまで【壱】【弐】の両読書会とも当初定員(12名)を超える会となった。
- 【壱】『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』読書会
- 【弐】「コミュマネ本」プレゼン&プレゼント大会
まずは、参加していただいた20名の方々(うち8名が壱&弐にフル参加)、長時間にわたって会場を貸切提供してくださった未来食堂 店主 小林せかいさんへ御礼を申し上げたい。本当にありがとうございました!
企画メンバによるイベント開催レポート
イベント模様については、一緒に企画した仲間が詳細なレポートを書いてくれたので、まずはそちらをご覧あれ!
【開催レポ】よみかい in未来食堂【壱】読書会「ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由」
@jun1log さんによる詳細なレポート。参加者の感想はもちろん、関連する未来食堂店主 小林せかいさんの発言や回答も。
【開催レポ】よみかいin未来食堂【弐】「コミュマネ本」プレゼン&プレゼント大会
同じく jun1logさんによるレポート。各自がプレゼンしたコミュマネ本(=コミュニティ運営のヒントが得られる本)について、おすすめポイントを3点程度に要約して紹介(ありがたや!)。よいブックリストができあがりました。
世界は"白黒"ではなく、色とりどりの"グラデーション"でできている
読ませるnoteを連日投稿している最所あさみさんによるレポート。読書会のなかで、せかいさんが発した「つながりはグラデーション」という言葉を掘り下げたもの。
著者のいる「現場読み」の贅沢さ ~「よみかい in 未来食堂」読書会
第一部の読書会ファシリテーターを実施してくれた ほざきさんによる解説記事。こすぎナイトキャンパスでの90回を超える読書会開催経験をもとに、参加者のみなさんへ質問を交えながら進行しつつ感じたことを…。
http://hon.hatenablog.jp/entry/2016/12/23/000000
企画検討、2つの読書会での共催調整、事前下見、当日受付、進行、撮影、レポート作成など、この3人がいなければ今回の読書会はこんなにも盛り上がらなかった。僕自身、未来食堂体験を深めるきっかけにもなったわけで、心から感謝したい。
(高校時代の同級生と十数年ぶりに再会できたのも嬉しい。笑)
「あなた」と「コミュニティ」の関係
以前、せかいさんの一冊目の著書『未来食堂ができるまで』を読んだとき、コミュニティ作りをしないという宣言に違和感を覚えたことがある。
「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所」をコンセプトに掲げ、徹底して「あなた」にこだわる未来食堂。今回のイベントを通じて、その意味が少しだけ分かってきた気がする。
以下は、読書会イベントのあと、参加したある方とのやりとりで書いたもの。
毎週通っている常連さんも、まかない経験がある人も、あつらえ経験がある人も、ただめし券を使ったことがある人も(略)、初めて訪れた人も、気になりつつまだ行ったことがない人でさえ、すべて未来食堂に関わる「あなた」の一人にすぎません。と同時に、受け入れられるべき大切な「あなた」なんだと思いますよ!
彼女が言ってた「コミュニティを作らない」って言葉。最初はなかなかイメージがわきませんでしたが、4回通って、あの場で読書会をさせてもらって、「あ、こういうことなんだな」ってようやく実感できました。
見られているけど、適度に放っておかれる感覚。
これが結果的に、居心地(住み心地)のよい場を生むんだろうな、今はそう感じている。
「あなたがほしい未来は?」
第二部で僕がプレゼン&プレゼントしたコミュマネ本は、『ソーシャルデザイン白書2016』。
これは、Webメディアgreenz.jpが年2回発行しているサポーター向け小冊子(green books)の最新版。これまではB6版 約100ページのボリュームだったが、今回はなんとB5版 196ページもの大作だ。
今年10周年を迎えたgreenzの歩みや、これまで関わってきた方からの言葉、さらに、さまざまな形でソーシャルデザイン的な活動に関わる方へのインタビュー記事などが掲載されており、コミュニティ運営にからむ人には何か感じるものがあるんじゃないか、と思ってのチョイスだった。(サポーター会員に2冊贈られているので、よい場でプレゼントできた。「未来」つながりでもある)
本のなかに「greenz.jp読者のほしい未来」というコーナーがあり、僕が事前回答した言葉が掲載されている(気づいたのは読書会当日の朝なんだけど)。
誰もが、
気になるテーマのコミュニティを立ち上げ、
楽しく運営できる世の中
今回の読書会は、僕にとってまさに「ほしい未来」につながる場だったなと思う。企画した当初は未来食堂に行ったこともなく、ただただ「できたらいいな」という妄想に近いものだった。それでも、誰かに話し、仲間に助けられ、いろんな人の協力を得て、参加した人に満足してもらえ、なにより自分自身がとても楽しめる会になった。
同じような体験をより多くの人が得られる世の中にしていきたい。
おまけ:言葉のごちそう、いただき!
「つながりはグラデーションだ」
昨日、小林せかいさんから聞いた「つながりはグラデーションだ」という言葉、頭に引っ掛かっている。
— Hiroshi SAKAI (@hiroc_sk) 2016年12月18日
いま僕らは関係性を0か1で決めすぎてないか。ある日を境に突然「友達」になるわけじゃない。0から1の間には無数の段階があり、濃くなったり薄くなったりする。「つながり」ってそういうもの。
「つながりはグラデーションだ」というフレーズは、今年いちばんの「言葉のごちそう」でした!
関連情報
参考リンク
最近、公開された 未来食堂・小林せかいさん と Waris・河京子さん の対談記事。ふたりは中学高校の同級生なのだとか。
- 小林せかいさんが『未来食堂』をオープンさせるまで | Cue(キュー)
- 小林せかいさん|仕事も家庭も、完璧を目指さない | Cue(キュー)
- 小林せかい|「常識」の外に一歩踏み出すことを恐れないで | Cue(キュー)
「ほしい未来は、つくろう」をコンセプトに掲げる greenz.jp はこちら。
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— 松倉 早星 / Nue inc (@sbr_m) 2016年12月20日