映画「うまれる」の監督 豪田トモさんの紹介で知った『モンテッソーリの子育て おとなが子どもにできること』という本。
- 作者: 学研教育出版
- 出版社/メーカー: 学研教育出版
- 発売日: 2013/11/05
- メディア: 単行本
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モンテッソーリ教育についての本を読むのは初めてだったが、“子どもの持つ知的好奇心に着目し、その子がいまどの感覚の「敏感期」にあるかをもとに、興味・関心を深く掘っていく教育法”だと理解した。かなり共感できるし、我が家で実践してきたことにとても近いと思う。(特別な習いごとはさせず、子どもが興味や関心をもったものを親子で楽しみながら没頭していくスタイル*1)
おとなの心得12か条
そんなモンテッソーリ教育のエッセンスとして紹介されていた、「おとなの心得」がとても興味深かったので、ご紹介したい。
- 1. 子どもに必要とされているときだけ、子どもと関わりましょう。
- 2. 子どものいるところでもいないところでも、子どもの悪口を言ってはいけません。
- 3. 子どものよいところを見つけ、そこを強くしていきましょう。
- 4. 物の正しい扱い方を教え、それらがいつもどこに置いてあるかを示しましょう。
- 5. 子どもが環境と交流を始めるまでは積極的に関わり、交流が始まったら消極的になりましょう。
- 6. 子どもの要求に対して、たとえそれができなくても、聞く耳はいつももつようにしましょう。
- 7. 子どもの誤りをいつも指摘して直させる必要はありませんが、子どもが子ども自身やほかの子を傷つけたり、危険があるときには、すぐにやめさせましょう。
- 8. 子どもは何もしていないように見えても、何かを観察しているのかもしれません。そういう時には、あえて何かをやらせなくてもいいのです。
- 9. やりたいことが見つけられずに困っているときには、一緒に探したり、新しいものを見せてあげたりしましょう。
- 10. 新しいもののやり方を(以前拒まれたことがあったとしても)、くり返しくり返し、忍耐強く見せるように心がけましょう。その時は、ことばではなく動作を見せることに専念しましょう。
- 11. 子どもを信じ、できるようになるのを待ってあげましょう。
- 12. 子どもに接するときは、親の所有物としてではなく、一つの人格をもった人間として接しましょう。
子どもと接する「おとなの心得12か条」 - *ListFreak
特に共感したのは、以下の3点。
> 3. 子どものよいところを見つけ、そこを強くしていきましょう。
> 5. 子どもが環境と交流を始めるまでは積極的に関わり、交流が始まったら消極的になりましょう。
> 8. 子どもは何もしていないように見えても、何かを観察しているのかもしれません。そういう時には、あえて何かをやらせなくてもいいのです。
子どもを信じて見守る&待つ、ということ。
昔読んだトマス・ゴードンの『親業』に通じる点もあるし、いま学んでいるアドラー心理学の「自己受容」「他者貢献」「課題の分離」の考え方にも近い気がする。
我が家のことだけにかぎらず次代へつなぐおとなの一人として、子どもたちを信じ、彼ら彼女らが自ら育つ環境をつくっていきたい。そんな風に感じられる、素敵な心得です。
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*1:絵本、国旗、プラレール、LEGOブロック、自動車・電車の車種あてクイズ、ひらがな、ウクレレ、野球ごっこ、クイズ番組、卓球 etc.、息子が興味をもったことについては親子で一緒にとことん楽しみました!