2012年最初のエントリは、愛読している月刊「致知」最新号から。
「巻頭の言葉」で伊與田覺さんが、元・住友電工の田中良雄さんの詩を紹介されていた。「私の願い」というタイトルのこの詩、田中さんが亡くなられた後にご本人直筆の額が自宅のたんすから発見されたらしい。
住友電工時代の田中さんの活躍を存じあげないが、この詩を読むかぎりとても素敵な生き方をされた方なのだと想像する。
「私の願い」
一隅を照らすもので私はありたい
私の受け持つ一隅が
どんなに小さいみじめな
はかないものであっても
悪びれず
ひるまず
いつもほのかに
照らして行きたい
特に、後段の「悪びれず ひるまず いつもほのかに」が素敵だ。
たとえ周りからどう言われようが、あるいは、人に気づかれなかろうが、そんなことは意に介さずに、ただただ自分の受け持ちの場を照らし続けていく、という覚悟。
こういう志をもち、素直に行動にうつせる人でありたい。
田中さんの詩を受けて、2012年の個人テーマを「一隅を照らす」に決めた。
関連情報
住友電気工業 公式サイト
小倉広さんメールマガジン
小倉広さんのメルマガでも、森信三さん、大山泰弘さん(日本理化学工業 会長)の言葉につづけて、この田中良雄さんの詩が紹介されていた。
本エントリが気になった方にはとても心に響く文面だと思うので、あわせて読んでいただきたい。