先日、撮り溜めしていたテレビ番組を観ていて、素敵なフレーズに出逢った。
NHK「課外授業ようこそ先輩」の1月30日放送で登場した"先輩"は、湯浅誠さん。2008年の「年越し派遣村」で村長をつとめた方だ。
http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/archives/archives362.html
湯浅さんから小学生たちに出された宿題は、「自分たちの街にいる身近な人を取材する」こと。特に、その人にとっての宝物は何かを聞いてくることだった。
班に分かれて街に飛び出した彼らは、いろんな人たちに声をかけていく。
- 花の栽培をしているご夫婦
- モヒカン頭で和菓子屋で働くお兄さん
- 学校前の横断歩道に毎日立ってくれている男性
- etc.
普段は挨拶もそこそこに通りすぎていた人たちに対して、小学生たちはしっかり向き合い、ぎこちないながらもじっくり話をきかせてもらっていた。一人ひとりの人生ストーリーに触れることで、何かを感じ取っている様子。
翌日は、教室に全員が集まり、班ごとに発表。取材した人たちの顔写真や宝物を見せながら、それぞれのストーリーを紹介しあうプレゼンテーション。みな、イキイキと人生を語っていた。
授業の最後には、湯浅さんの「座右の銘」として次の言葉が黒板に書かれた。
見えないことは無視につながり、
関心は尊重につながる
毎日、僕も多くの人たちとすれちがっている。
例えば、家を出てからオフィスにつくまでにも、近所の知り合い、小学生、よくすれちがうけど話したことのない方々、駅員さん、BIG ISSUE の販売員さん、エレベーターで出くわす同じビルで働く人、フロア内にいる協力会社の方々…。
いままでもそれなりに声はかけてきたつもりだけど、もっと関心を寄せることはできるはず。もう一歩ずつふみこんでいこう。小学生たちの満足気な笑顔をみながら、そんなことを考えた。
関連エントリ
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