ジモコロで、郷土愛をつよく揺さぶる記事を読んだ。
(ライターは、@ciotan こと塩谷舞さん)
記事前半は軽いタッチで進んでいくのだが、福井県大野市に到着してからの街の人たちとの交流が素晴らしい。
市役所広報の吉田さんとのやりとり、ポスター展に参加した高校生、モデルになったお店の方々……。
その後で紹介されるのが、ある楽曲に関するエピソード。
「大野へかえろう」楽曲プロジェクト
2016年3月の福井県立大野高校の卒業式。
生徒たちに内緒でおこなわれた、歌のサプライズプレゼント企画だ。
小藪千豊(こやぶ・かずとよ)さんをご存知だろうか?
僕ら世代の関西出身者は、土曜に学校から帰って昼ごはんを食べた後、必ず観たであろう吉本新喜劇のテレビ放送。
その吉本新喜劇の現座長のひとりで、東京進出の立役者が小籔さんだ。
そんな小藪さんが、かなりの音楽好きで演奏やイベント開催しているのを、つい最近の対談番組で知った。
「あなたの人生で大切な音楽を10曲、選んでください」
こんなテーマで2人のゲストが10曲を選び、曲にまつわるエピソードを語り合うのが「ミュージック・ポートレート」(毎週木曜22時 Eテレで放送)。7月21日、28日の2夜にわたって水川あさみさんと小籔さんとの対談が放送されていた。
強くなければ生きていけない
優しくなければ生きる資格がない
有名なこの台詞*1を語ったのは、レイモンド・チャンドラーの小説に登場する私立探偵フィリップ・マーロウだが、本エントリでは台詞の後半にある「やさしさ」に注目してみたい。
2010年9月末、駅前ビル再開発のため惜しまれつつも閉館したのが、ホテルアソシア名古屋ターミナル。
名古屋にお住まいの方は「真心ホテルNo.1」としてご存知かもしれない。また、昨年11月にフジテレビ「奇跡体験!アンビリーバボー」でも再現ドラマが放送されたため、記憶されている方も多いのでは?
先日、このホテルの総支配人だった柴田秋雄さんの著書『日本でいちばん幸せな社員をつくる!』を読んだ。サブタイトルは「”やさしさ”を大切にしたら、人も組織も生まれ変わった」。
日本でいちばん幸せな社員をつくる! "やさしさ"を大切にしたら、人も組織も生まれ変わった
このホテルで、いったい何が起きたのか???
*1:原文は「If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.」
2ヶ月ぶりに参加した読書会「人間塾」で、感じたこと、考えたこと。1週間たって改めて整理しておきたい。
(写真は、課題図書と読書会で描いたマインドマップ)
参加したのは「こくちーずプロ - 無料で使えるイベント・セミナーの告知・集客サービス 」。
中国、戦国時代の思想家 荘子(そうし)こと荘周(以下、荘周)が書き記したとされる『荘子』(そうじ)*1。全33篇のうち、内篇7つと外篇10を収めた『荘子(1)』(中公クラシックス)が読書会の課題図書だった。
荘子の教えとして、一番にでてくるのは「万物斉同」(ばんぶつせいどう)というキーワードである。訳者・森三樹三郎さんの解説にはこんな風に記述されている。
万物斉同の立場をもっともわかりやすく説明しているおは、この毛嬙(もうしょう)、麗姫(りき)の話である。このふたりは人間に対してだけ美人として現れるのであり、人間以外の動物に対しては、美としての価値をもたない。同様に、是非善悪などの価値も、人間に対してだけ存在するものであり、その意味で相対的なものである。もし人間という限定された立場を離れるならば、これらの価値の差別はたちまち消失し、そこには美醜もなく善悪もない、絶対の世界が現れる。これが万物斉同の境地である。(p61)
是非、美醜、善悪などの対立は人間の主観が生みだしたものであり、万物斉同の境地とは、「何ものにもとらわれない立場」をいう、と p.71 でも解説されている。
「何ごとにもとらわれない心」、「是非善悪を越えた境地」という記述から、読書会前日にオバマ大統領がおこなった広島でのスピーチを思い浮かべた参加者も多かった。このタイミングで『荘子』をみなで読めたのも、何かのご縁かも。
話を『荘子』に戻そう。
物語や会話を多く含むため人名が多く、ときには孔子や儒教の教えを批判する場面もでてきた『荘子』。読書会では「読みづらかった」「受け入れられなかった」という意見を何人もから聞いた。僕は、根が単純なのかすでに枯れているのか、けっこう素直に腹に落ちてきた(翻訳者・森 三樹三郎さんの解説にずいぶん助けられ、翻弄もされたけど。笑)
特に、荘周本人が書いたと言われる内篇には、心に響くキーワードが多くあった。そのなかから7つを以下に挙げた。
*1:人物名は「そうし」、書物名は「そうじ」。読み方が違うらしい。
テレビ東京「カンブリア宮殿」の4月21日放送回を観た。
この日のゲストは、根っからの鉄道ファンを公言する 鳥塚 亮(とりづか・あきら)さん。千葉県にある いすみ鉄道の社長だ。
この後10時からのカンブリア宮殿は、GWに家族で行きたくなる、千葉県の「いすみ鉄道」を取り上げます。廃線寸前の赤字路線を観光客が殺到する人気鉄道に変えた、心温まる感動の物語。お見逃しなく!#カンブリア宮殿 pic.twitter.com/MdjvpBesuj
— カンブリア宮殿 (@cambrian_palace) 2016年4月21日