ジモコロで、郷土愛をつよく揺さぶる記事を読んだ。
(ライターは、@ciotan こと塩谷舞さん)
記事前半は軽いタッチで進んでいくのだが、福井県大野市に到着してからの街の人たちとの交流が素晴らしい。
市役所広報の吉田さんとのやりとり、ポスター展に参加した高校生、モデルになったお店の方々……。
その後で紹介されるのが、ある楽曲に関するエピソード。
「大野へかえろう」楽曲プロジェクト
2016年3月の福井県立大野高校の卒業式。
生徒たちに内緒でおこなわれた、歌のサプライズプレゼント企画だ。
あなたの“ふつう”をあつらえます
このフレーズをコンセプトに掲げているのが、東京・神保町にある未来食堂。本ブログを読んでいるあなたなら、耳にしたことがあるんじゃないだろうか。
店主・小林せかいさんが理学部数学科卒のエンジニアだった(日本IBMとクックパッドで6年間勤務)という経歴面や、「あつらえ」「まかない」「ただめし」などのユニークな仕組み面、あるいは、ほぼ一人で運営しているのにランチ4回転以上(MAX 7回転?)の高効率オペレーション面などなど、いろんな切り口でメディアに多数登場している。
2015年9月に開店してから気になっていたのだが、先日ようやく食事をしに行くことができた。
実際に体験してみると、聞きしに勝る効率的オペレーションと、おいしい食事(この日は黒豆入り炊き込みご飯&サバ味噌定食)とお茶菓子、なつかしい感じのお椀・お皿・調度品・小物など、僕はもちろん一緒に行った妻も大満足! 店主せかいさんとも少しお話ができた。手が空いたときには厨房内でも読書をし、凛とした雰囲気を漂わせるせかいさんだが、本書の話題になるとにこやかに笑ってくれた。
(未来食堂前の看板と100円割引券)
そんなせかいさんの初の著書『未来食堂ができるまで』が今年9月に出版された。これがまたとても面白い。
続きを読む前回は、『影響力の武器』で解説された6つの原理から「コミットメントと一貫性」を選び、その功罪と防衛法について書いた。
今回は、470ページ超にぎっしり記述されている6つの原理について、気になる記述と日常生活での「あるある」シーン、および、それぞれの防衛法をまとめた。
帯の言葉にあるような「だまされない賢い消費者になる」ため、そして「人を説得するやり方を学ぶ」ための参考としても、いつか誰か(未来の自分にも?)役立つことを祈って。
まず、6つの原理についてのおさらい。
本書で紹介されているのは、人間の行動をつかさどる基本的な心理学の原理、すなわち、次の6つの「影響力の武器」だ。
「コミットメントと一貫性」の功罪 〜『影響力の武器』でハッとしたこと - ヒト感!!
- 返報性
- コミットメントと一貫性
- 社会的証明
- 好意
- 権威
- 希少性
以下、それぞれの原理について書いていくと……。
真っ青な表紙とインパクトある文字のこの本、
書店やWebサイトで目にした人も多いのでは?
タイトルは以前から目にしつつ、なかなか食指がのびなかったこの『影響力の武器』。古典的な香りもするが、原書初版は 1985年なので実はまだ30年前のものだ。
「まえがき」には、だまされやすい人間だった著者チャルディーニ氏が、「承諾の研究」のために各所にスパイ潜入(参与観察!?)して6つの”武器”を導き出した、とのくだりがある。ここを読んで俄然興味がわいてきた。
僕自身、人から影響を受けやすいので、まえがきの内容を知っていればもっと早く本書を読んでいたに違いない(笑)。
初版発行から何度か改版され、続編もでているこの本。僕が読んだのは、2014年7月に発行された第三版(元本は、2008年発行の原書 第5版)。
本書で紹介されているのは、人間の行動をつかさどる基本的な心理学の原理、すなわち、次の6つの「影響力の武器」だ。
それぞれの項目は、他の心理学の本でも解説されているもので、それほど目新しくはない。とはいえ、これを「カチッ・サー」という言葉で、「規則的で盲目的な、機械的な行動パターン」として警鐘を鳴らしているのが本書の価値だと思う。
文中には、販売や勧誘、説得の現場でのやりとりの実例が載っていて、「あ〜、確かに!」と頷ける記述がたくさんあった。
そんな6つの原理のなかで、僕が一番ハッとさせられたのは「コミットメントと一貫性」のパート。
というわけで、以下ではこの項目を中心に書いていきたい。
2ヶ月に一度、偶数月に開催しているCMC読書会。
2016年8月は、Jono Bacon氏の『アート・オブ・コミュニティ』を課題図書として開催中。
→https://www.facebook.com/groups/CMCbookclub/
2011年5月に発売された本書。
そのサブタイトルは、“「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには” という印象的なフレーズだ。
裏表紙には、次のような記述がある。
コミュニティは、地域の貢献活動やオープンソースソフトウェア開発はもちろん、製品リリースのマーケティングなどを行う際にも大きな役割を果たします。ものやサービスへの愛情に起因する人々の「貢献したい気持ち」を組織として形作ることで、コミュニティは関係する人々に、ビジネス効果を含めたさまざまな機会をもたらします。(略)
世界最大のオープンソースプロジェクト、Ubuntuのコミュニティマネージャとして活躍する著者が執筆した本書は、コミュニティを作りたい人、コミュニティ運営に悩む人、コミュニティの力を最大限に活用したい人、必携の一冊です。
アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)
いま前半を読んでいて、次の2つのテーマが気になっている。