勤務先からの帰り道、自宅に「帰るコール」を入れると、珍しく息子が電話をとった。
「これから電車にのるよ」
と用件を伝えたあと、ふと思いたって、
「今日はプレゼントがあるんだ」
と言ったところ、照れ笑いが見えるような「え、なんだろう(*^.^*)」という反応が返ってきた。
「それは帰ってからのお楽しみ!」と言い残して電話を切り、駅へと向かった。
その後、健康のため(万歩計の数字をかせぐため?)隣りの隣りの駅まで街並みをながめつつ歩いたり、電車のなかでは BookOff で見つけた『建てどき』(藤原和博 著)を読みふけっているうちに、すっかり息子の反応のことを忘れていた。
で、電話から約1時間後に帰宅。玄関をあけるなり、「お帰り〜!!」というニヤけた大きな声とともに息子が飛んできた。
妻に聞いたところ、電話を切った直後からはしゃぎまくっていたらしい。
野球好きの彼は(以前、チラリと話をしていた)「横浜ベイスターズ クルーン投手のTシャツ!?」と期待をしていたようなのだが、「あ〜、Tシャツじゃないねぇ。でも、野球関係だよ」という僕の答えにまた想像をめぐらせる。
「はい。どうぞ」とプレゼントの包みを渡すと、今度はその小ささに「ん??」と中身を想像している。なかなか開けようとしない(笑)。
ようやく開けると「本だ!」と言ったっきり声がとまった。知らないのもムリもない。ずっと昔の選手なんだから。
僕からは簡単に解説しておいた。「むかしいたスゴイ選手なんだよ。」「今は抜かれちゃったけど世界記録も持っていたんだ。」「日本にも来たことがあるんだって。」
「ふーん」と気のない返事をしながら、すでに本のページをパラパラめくりだしている彼。少しずつ興味がわいてきたみたいで、その後30分ほど布団に寝転がりながら黙々と読んでいた。
今回プレゼントしたのは『ベーブ=ルース―やくそくのホームラン』。
- 作者: 久米元一,境木康雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1981/11/19
- メディア: 新書
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最近本屋をめぐりながら探していたのだが見つからず、今回ようやく見つけた一冊。イチローや松井など現役の野球選手の本もたくさん出ているが、現在進行形の彼らではなくて歴史上の人物を想像しながら読むのもいいかなと思ったのだ。
小学校の夏休みも残すところあと2日。楽しんでくれるといいな。
それにつけても、突然のプレゼントって嬉しいものなんだなぁとあらためて実感した。贈った僕の方まで嬉しくなるくらい。こういう想いは色んな人に届けてあげたいもの。