先日、兼元謙任(かねもと・かねとう)さんの講演を聴く機会があった。
現在、オウケイウェイヴ代表を務める兼元さんだが、講演のなかで語る生き方は実に波乱万丈だった。さらに言葉や行動の背景にある考え方に強い興味をおぼえたので、著作『グーグルを超える日』を読んでみることにした。
- 作者: 兼元謙任
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2005/07/27
- メディア: 単行本
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本書の中で、少年時代の思い出として紹介されていたエピソードが妙に心にひっかかった。
「人の一生には前世の罪を償う時期と、生まれたことの意味を全うする時期とがあり、今はちょうどその前半生にあって、あなたは因縁を抹消しているところなの」とも言っていました。
そう言われても、小学生のぼくには意味がよく理解できませんでした。
(略)
ただ、「苦しくて死にたいと思うこともあるかもしれないけれど、我慢しなさい。今にきっと治るから」と言われたときは、見透かされたとも感じました。(p.53)
誰の一生にも「前世の罪を償う時期」と「生まれたことの意味を全うする時期」の2つがある、という考え方は、科学的ではないだろうけれど経験的に納得できる。
きついこと、辛いことがあっても「今はまだ前半生なんだ」と思うことで乗り越えられるかもしれないし、どこかで出逢う大きなチャンスは後半生への入り口かもしれない。
要するに、人生とは考え方次第なのだ。
いい意味で勘違いしながら、「いまここ」を生きていこう。