2008年もあと1週間を残すばかり。年の瀬となって今年一年にあったいろいろな出来事を振り返る機会が増えてきた。
…と同時に、2009年のこと、さらにはその先のことに想いをはせる瞬間も自然に増えてきた。これは、僕自身が三十代の終わりに近づき、人生の残り時間を感じ始めてきたからかもしれない。
最近読み終えた、川北義則さんの『40歳から伸びる人 40歳で止まる人』ではこんなフレーズに目がとまった。
■年相応の「貫禄」のある人間を目指したい
(中略)
俳優の緒方拳さんが雑誌のインタビューで、老い方について次のようにいっている。「いつもニコニコしているけど、いざ怒ったらこわいぞって奥深さ、したたかに生きてるじいさんにはとうていかなわないって部分が、どっかに見えるといいなぁ」。そんな老人になりたいと私も思うのだ。(p.110)
今年10月に亡くなった緒方さん。味のある演技も好きだったが、人として一本筋が通っている感じにあこがれを感じていた。亡くなるその日に津川雅彦さんに語った言葉も格好いいと思う。
年を取ったから偉そうに発言するのではなく、その生き方で周りに影響を与えられるような、そんな本物の「大人」になっていきたい。
▼関連ページ
・緒方拳 - Wikipedia
・津川雅彦、故・緒形拳さんの最期を綴る(ORICON STYLE)
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