致知 2008-10号 に「子供たちの心を育てる日本の詩歌」と題する対談が掲載されていた。対談者は、日本幼児教育振興會 副理事長の土屋 秀宇(つちや ひでお)さんとソプラノ歌手の森 敬恵(もり としえ)さん。テーマは、日本の詩歌(童謡・唱歌や短歌・俳句など)が子どもたちにどんな影響を与えるか、というもの。
対談中で、土屋さんが紹介されていたのが表題の言葉。
幼稚園のような小さな子供ですと「噛みつき」という行為になる。自分の思いを言葉で伝えられないために先生や友達に本気で噛みついてしまう。(中略)
それを思うと「言葉は心を育てる母乳である」という諺は、まさにそのとおりだと思います。最後には言葉という栄養をしっかり与えるほかありません。特に私たちにとっての言葉は日本語です。その日本語が病んでいるので、私は必死になってそれを是正する活動を続けているわけです。
思いを伝えられない苛立ちが過激な行動につながる、という主張には納得感がある。これは大人になっても同じ。いや、大人になったあとは噛みつき程度ですまない怖い事態に発展しそうで、むしろ深刻である。そんな意味でも、「心を育てる母乳」という表現はいいなぁと思った。
土屋さん曰く「言語と情動の機能が確立する」のは9歳半から10歳くらいだとか。我が息子は現在10歳。いい言葉やいい歌にあふれた環境をつくっていかなくちゃ。
▼関連ページ
・NPO法人 日本幼児教育振興会 活動指針
(「言葉は、幼児の心を育む母乳である。」と題したメッセージあり)
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