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アニマルさんに学ぶ

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2年前のアテネ・オリンピック。
「気合だ、気合だ、気合だ〜!」を連発して流行語大賞まで受賞したアニマル浜口さんといえば、やはり豪快な印象が頭にうかぶ。一方、最近読んだ雑誌の対談記事からは、勉強家で知的な浜口さんの一面を強く感じた。


▼『致知』2006年3月号
 【対談】−困難は気合と笑いで乗り越えろ(アニマル浜口横峯良郎


以下、アニマル浜口さんの発言のうち気になった部分を抜書きする。

聞いた話では、人間が怒ったときの息を冷凍して鼠に注射すると死ぬと言われている。*1

気合と笑いと、もう一つ大切なものがあるんですね。静寂です。
 (中略)
目の前に一点フェルトペンで点を付け、楽な格好をしながら、息を整えて一時間くらいそれを見続けます。

僕は気合ということを、教育者・森信三先生の『修身教授録』から教わりました。
 (中略)
この本の中にある、
「二度とない人生、いかに生きるかという、生涯の根本方向を洞察する見識並びにそれを実現する上に生ずる一切の困難に打ち勝つ大決心を打ち立てる覚悟がなくてはならない」
という一節に救われたんです。」

「一切の困難」とは何か。そのことについてもずっと考えました。
 (中略)
病気、怪我、挫折、失敗、抵抗、障害、摩擦、重圧、衝突、ぶつかり、中傷、批判、屈辱、侮辱、差別、反対、針のむしろ、家族の不幸、アクシデント、足の引っ張り合い、脅かし、動揺、動転、パニックです。何かが起きてからでは遅い。僕はこれら二十四の言葉を日々唱えながら、直面するそれぞれの問題に置き換えて、どう乗り越えるかを常に考えているんです。

僕は無学なものだから、人生の指針になる言葉を求め続けたんです。森先生や安岡正篤(まさひろ)先生の本、中国古典にはいろいろなことを教わり、それで随分変わることができました。

「感謝、発奮、謙虚」、この三つが僕の座右の銘です。

道をひらくためには何よりも努力を継続することが大事なのかもしれませんね。それと併せて僕はもう一つ重要な鍵があるような気がします。(中略)恩です。人として生きていく以上、恩を忘れちゃいかん。

二度とない人生の中で、こういう様々な人や書物との出会いがあるからこそ人間は変わるし、熱く燃えて生きられるのだと思います。

ほんと、すごい量の学びをされていることがわかる。いい意味で予想を裏切られた。

横峯良郎さんのくだしてきた決断のすごさとあわせて、この対談は読む価値ありですぞ!

*1:ネット上を検索すると「ハーバード大学の心理学者 エルマ・ゲイツ博士の実験」として紹介されているページが多いのだが、英語でぐぐっても出てこない。真偽のほどは不明