ときどき、「応援」という行為について考える。
応援は、相手にパワーを送るわけだが、実は応援する側もパワーをもらっている。
贔屓のスポーツチームを応援したり、学生時代から追いかけているアーティストを応援したり、家族や友人など近しい人の活動を応援したり、いつか出逢って今は離れている人をひっそり応援する、ということもある。どのシーンも、実は、応援している自分自身が励まされていることに気づく。
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応援は、相手にパワーを送るわけだが、実は応援する側もパワーをもらっている。
贔屓のスポーツチームを応援したり、学生時代から追いかけているアーティストを応援したり、家族や友人など近しい人の活動を応援したり、いつか出逢って今は離れている人をひっそり応援する、ということもある。どのシーンも、実は、応援している自分自身が励まされていることに気づく。
続きを読む「いたたた…。なんだ、この本?」
本好きにとってグサっと刺さる言葉が、ページをめくるたびに登場する。
著者ショウペンハウエル氏は、「あらゆる時代、あらゆる民族の生んだ天才の作品だけを熟読すべき」と説く。
いやぁ、まったくそのとおりなんだけど……、積読本があふれかえった自室をみると、顔を覆いたくなる。
19世紀に書かれた『読書について』。
既読の方も多いだろうが、僕の読書体験とそこから得た学びを記録しておきたい。
年明けからずっと気になっていた映画「人生フルーツ」。
神奈川で上映されてから…と考えていたら風邪をひいたり仕事の関係で、なかなか観にいけなかった。
先日ようやく観にいくことになったとき、すでに観た友人からこんな風に言われた。
ハンカチ5枚くらい持っていくことをおすすめします
「なんぼなんでも、おおげさな」と思ったけれど、結果は…(笑)。
「人生フルーツ」は、建築家 津端修一(つばた しゅういち)さんと妻 英子(ひでこ)さんの日常を、2年間にわたって撮り続けたドキュメンタリー。もともと、東海テレビ放送が 平成28年(2016年)3月に放映して大きな話題となり、翌 平成29年1月に映画封切りとなったようだ。
しゅういちさん 90歳、ひでこさん 87歳。二人あわせて 177歳!
このお二人の生活や会話が、とってもチャーミングなのです。(映画の予告編を観てもらえば雰囲気は伝わるかな)
ドキュメンタリー映画なので、作られたストーリーがあるわけではない。けれど、映像の中には二人が歳を重ねてきたドラマが65年の時をかけて熟成されている。これが、なんとも味わい深かった。
1人でも友人と行っても優しい気持ちになれるのは間違いない。そして、もしパートナーやご家族と一緒に観ることができたら、きっと最高の鑑賞体験になるはず。
そんな素敵な映画だった。
(以下、展開にふれない範囲で少しだけ感想&参考情報を…)
誰かの発した一言に、耳がピクッと反応し、頭にこびりついて離れなくなる。
先日、本好きが集まるオフ会でそんな体験をした。
このフレーズは、フレンチレストラン コート・ドールの斉須政雄さんが著書『調理場という戦場』に書いているのだという。
さっそく本を書い、探したところ「東京 コート・ドール」の章にその言葉はあった。
先日参加した読書会 人間塾in東京で、森信三さんの『修身教授録』を読んだ。
第1回読書会でも課題図書としてとりあげられていた本書が、5年後の今回(第60回)の課題図書となり、ひさびさにじっくり読むきっかけになった。
今回読んでいちばん響いたのは「第34講 国民教育の眼目」に登場する次のフレーズ。
真の教育というものは、単に教科書を型通りに授けるだけにとどまらないで、すすんで相手の眠っている魂をゆり動かし、これを呼び醒ますところまで行かねばならぬのです。
口でいうのは簡単だけれど、
「眠っている魂をゆり動かし、これを呼び醒ます」
を実践するのは生半可なことではない。
教師だから、上司だから、親だから…
そんな「立場」だけでは到底ムリなことで、その人の本気度が試されてしまう。
信三先生は、上の言葉に続けてこんな風に語っている。