ヒト感!!

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「不安な個人、立ちすくむ国家」の時代に、僕たちはどう生きるか

『漫画 君たちはどう生きるか』と『不安な個人、立ちすくむ国家』

最近読んだ2冊の本。生み出された時代背景や書かれている内容は違うのだけど、不思議なつながりを感じた。

『漫画 君たちはどう生きるか』と『不安な個人、立ちすくむ国家』

まずは、2冊について簡単に紹介すると…

原作 吉野源三郎、漫画 羽賀翔一
『漫画 君たちはどう生きるか』

 吉野源三郎さんが1937年に発表した「君たちはどう生きるか」*1
 長く読み継がれてきたこの小説を漫画化しようという企画は、マガジンハウス 鉄尾周一さんが仕掛けたもの。この企画について、鉄尾さんが講談社の原田隆さんに相談したところ、羽賀翔一さんへ託すことになったのだとか。

原田さんは即答で僕の名前を出してくれて、「『ケシゴムライフ』を書いた羽賀くんという漫画家がいる。彼の絵と『君たちはどう生きるか』の世界観は合うんじゃないか」って言ってくれたとか。

そこからすべてが始まりました。

(現代ビジネス:羽賀さん寄稿記事*2より)


8月に発刊された漫画版は、初めて触れた若者から 過去に小説を読んだ世代まで巻き込み、雑誌やテレビでも大いに話題となった。つい先日、発行部数が100万部を超え、いまも増刷が続いている。

*1:2015年に岩波文庫版を読んだときの感想はこちら

*2:タイトルは「『漫画 君たちはどう生きるか』誕生を支えた、もう一人の男」。ぜひ読んでいただきたい記事です

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2017振り返り:「言葉のごちそう」ベスト3

そんなこんなで、気がつけば大晦日もくれようとする時間!
1年間に出逢った素敵な言葉(=言葉のごちそう)を振り返る」エントリの10回目、今年もアップします。

(参考)昨年までの「言葉のごちそう」ベスト3

 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年
 2011年 2010年 2009年 2008年

2017年「言葉のごちそう」ベスト3

それでは、今年いただいた「言葉のごちそう」から、特に印象に残った3つをご紹介します。*1

*1:今回は、ブログ以外にアップした言葉からもピックアップ。

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「応援」とは、宿る力を信じること ~エマソン『自己信頼』より

ときどき、「応援」という行為について考える。


応援は、相手にパワーを送るわけだが、実は応援する側もパワーをもらっている。

贔屓のスポーツチームを応援したり、学生時代から追いかけているアーティストを応援したり、家族や友人など近しい人の活動を応援したり、いつか出逢って今は離れている人をひっそり応援する、ということもある。どのシーンも、実は、応援している自分自身が励まされていることに気づく。

エマソンの『自己信頼』から「応援」を考える

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宿る力を信じる

応援のベースになるのは、その人に宿る力を信じることだ。

先日読んだラルフ・ウォルドー・エマソンの『自己信頼』には、こんなフレーズがあった。

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いろはもまだ勉強中 by DAOKO x 岡村靖幸「ステップアップLOVE」

3連休後半、あるフレーズがずっと脳内リピートしていた。

だからステップアップLOVE
絶対したい
いろはもまだ勉強中*1


何のことか分からない方は、こちらのミュージックビデオを観てもらいたい。


DAOKO × 岡村靖幸『ステップアップLOVE』MUSIC VIDEO

DAOKO x 岡村靖幸「ステップアップLOVE」

いったい何が起きているのか?
以下の記事(↓)がほぼすべてを語ってくれている。

*1:当初「異論反論〜」だと思ってたけど、DAOKOパートは「いろはも〜」っぽい。岡村パートは「異論反論 また燃えだす」かな。…ってことでタイトルも変更しました

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「自分の弱さを隠す」仕事とは? 〜『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』読書会、はじめます

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「強み」を活かす。そんな言葉が話題になって久しい。
僕も「強み」を活かすことには大賛成だし、ツールとしてのストレングスファインダーにも可能性を感じている。(関連記事

一方、「強み」に向き合うとき、避けて通れないのが「弱さ」との付き合い方。
組織で働く人の「弱さ」に、(個人レベルではなく)組織レベルでどう取り組むとよいのか。そんなテーマが語られているのがこちらの本だ。

『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』

「自分の弱さを隠す」のが仕事!?

序章冒頭の言葉には、ドキッとさせられた。

実は、組織に属しているほとんどの人が、本来の仕事とは別の「もう一つの仕事」に精を出している。(略)大企業でも中小企業でも、役所でも学校でも病院でも、営利企業でも非営利団体でも、そして世界中のどの国でも、大半の人が「自分の弱さを隠す」ことに時間とエネルギーを費やしている

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