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「いい人募集。」が響く理由

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ここ最近、「いい人」の地位低下が激しい。
巷には、こんな言葉が並んでいる。

  • もう、いい人をやめなさい
  • いい人は「都合のいい人」
  • いい人にはなるな
  • 「彼、いい人なんだけどね…」 etc.


「Good」は「Great」の敵である、という言葉もあり、「いい人」受難の時代である。

「いい人」募集!?

そんななか、友人のFacebook投稿で面白い記事を知った。
株式会社 東京糸井重里事務所の「いい人募集。」だ。

www.1101.com


募集文のなかに、糸井さんのこんな言葉がある。

「いい人」と言われても困りますよね。
それは、まったく承知しています。

でも、実際に「あの会社のあの人、いいよねぇ」とか、
「あの人、いい人だから、きっと大丈夫だよ」とか、
「いい人が入ったねぇ」だとか、
仕事やら、はたらく場面について語り合うときには、
ごくふつうに「いい人」ということばが使われています。


続けて、こんな文章も…。

「ほぼ日」は、というか「東京糸井重里事務所」は、
ずっと「いい会社」になりたいと思っています。
それが、どういう会社なのか、
ずっと考えていて、
少しずつそうなってきている‥‥と思います。
そこに「いい人」に加わってもらえたら、
なんだか、もう、なんでもできそうです。


世間の評価などなんのその、気持ちいいほどに「いい人」推しだ。

それでも「いい人」にイエスと言う

そして、糸井さんの考える「いい人」の定義はこちら。

「いい人」と言われる人には、
「誠実と貢献」がある
と思っています。
 (略)
「貢献」ができていなくても「信頼」されることって、
おおいにあり得ます。
ぼくらが考える「いい人」には、
「貢献」以上に、「信頼」が大事
です。


誠実、貢献、信頼。
どれも大事なことだとみなが知っているけど、仕事の世界ではあえて口にしてこなかったことだ。


最近、『嫌われる勇気』や心屋仁之助さんの本を読みながら「いい人を目指すのはなんか違うなぁ」と考えていた。
一方、あえて「嫌な人」を目指すのもどうなのかという逡巡があったのも事実。

今回の募集文では、究極の「いい人」3要素を表明していて、そこに共感できたからこそ、この文章が心に響いたんだろうと思う。


今後の「いい人募集。」では、“「モノ」や「コト」を作る人”と“(糸井重里さんの)秘書役(=着ぐるみ?)”を募集しているそう。気になる方はぜひご応募を!
東京糸井重里事務所のいい人募集。- ほぼ日刊イトイ新聞


ほぼ日刊イトイ新聞の本 (講談社文庫)

ほぼ日刊イトイ新聞の本 (講談社文庫)

ほぼ日刊イトイ新聞の本

ほぼ日刊イトイ新聞の本

(上は文庫版。下は2001年発刊のやわらかなハードカバー。僕はこちらを読みました。)

「いい人」関連本


新訂 いい会社をつくりましょう

新訂 いい会社をつくりましょう

(「いい会社をつくりましょう」が社是となっている伊那食品工業 塚越寛さんの著書)

「賢いバカ正直」になりなさい 信念の経営者ハンツマンの黄金律

「賢いバカ正直」になりなさい 信念の経営者ハンツマンの黄金律

(究極の「いい人」を考えたときに浮かんだ一冊)

ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~

ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~

(直接的な表現はないけれど、はたらくにおける「いい人」のイメージが湧いてくる本。読書会もやりました)