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『アート・オブ・コミュニティ』読書会、はじめました

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2ヶ月に一度、偶数月に開催しているCMC読書会。
2016年8月は、Jono Bacon氏の『アート・オブ・コミュニティ』を課題図書として開催中。

https://www.facebook.com/groups/CMCbookclub/

『アート・オブ・コミュニティ』

2011年5月に発売された本書。
そのサブタイトルは、“「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには” という印象的なフレーズだ。

裏表紙には、次のような記述がある。

コミュニティは、地域の貢献活動やオープンソースソフトウェア開発はもちろん、製品リリースのマーケティングなどを行う際にも大きな役割を果たします。ものやサービスへの愛情に起因する人々の「貢献したい気持ち」を組織として形作ることで、コミュニティは関係する人々に、ビジネス効果を含めたさまざまな機会をもたらします。(略)
世界最大のオープンソースプロジェクト、Ubuntuのコミュニティマネージャとして活躍する著者が執筆した本書は、コミュニティを作りたい人、コミュニティ運営に悩む人、コミュニティの力を最大限に活用したい人、必携の一冊です。

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)


いま前半を読んでいて、次の2つのテーマが気になっている。

コミュニティの構成要素はチームなのか?

2章で紹介される「コミュニティToDoリスト」の1番目が「●コミュニティをチームに分割する方法を決める」で、コミュニティとチームって違う概念だと考えていたのでやや面食らった。

双方の関係について、本書にはこんな風に書かれている。

チームは、コミュニティの構築において、なくてはならない枠組みです。チームは、コミュニティが成長するための箱となるだけではなく、コミュニティの戦略を理解したり、コミュニティを構造化したり、どのような能力があるのかを理解する上でも役立ちます。(p23)

チームは能力によって分けられた部隊であり、コミュニティ全体の共通目標のために努力する、コミュニティの一部です。(p23)

チームは一体感を構成する単位です。メンバーが参加すると、彼らはチームの精神に刺激を受けます。そして、チームに対しての貢献をうながす一体感が作られます。(p28)

コミュニティの中には複数のチームがあり、それによって参加の質があがったり、運営がうまくいったりするものなのか。

このあたり、もうすこし考えてみたい。

「サポーターの坂道」を準備しているか?

一方、「4章 プロセス」には、コミュニティのサポーターになってくれる人が「登ってくる」段階として以下の4つが「サポーターの坂道」として挙げられている。

●彼らが貢献できる範囲を特定する。
●貢献するのに必要なスキルを学ぶ。
●どのタスクに従事するのかを知る。
●どのようにその仕事に従事すればいいのかを知る。

コミュニティのメンバーは「貢献したい気持ち」をもっているはず、という性善説(性献説?)にたつと、この【サポーターの坂道】を用意しておくことがコミュニティの発展につながる、ということらしい。

たしかに、自身が運営や参加しているコミュニティをふりかえってみても、メンバーから運営スタッフへの坂道(階段?)をうまく用意しているところは、その人たちのコミットメントが高くなるように思う。


これらの論点を考えつつ、引き続き8月31日までの期間で読みこんでいくつもり。

ご興味あれば、ご参加ください。
【CMC読書会】~コミュニティ運営のヒントを本から学ぼう!~


アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)

関連情報

翻訳者 渋川よしきさんのブログ。
blog.shibu.jp