「あー、やっと参加できた!!」
20分遅れで会場に到着したとき、心からそう思い、嬉しさがこみ上げてきた。
フューチャーセッション「企業の中にいるからできること」
先日、浅草・吾妻橋で開催されたイベント「企業の中にいるからできること〜企業と向き合う企業人」に参加した。
https://www.ourfutures.net/sessions/575
これまでも、OUR FUTURES*1のサイトで提示される魅力的なイベント(=フューチャーセッション)に申し込んだことはあった。だが、願い叶わずドタキャンすることが3度ほど続いたので、「こりゃ、ご縁がないのかな…」と思っていたところ、今回ギリギリですべりこむ形に。
この日のフューチャーセッションの目的は、イベント説明ページにもあるように、「自分と企業に向き合い、企業の中にいるからこそできることについて考え、2020年へ進む」というもの。セッションの説明、グループごとの自己紹介(僕はここから参加)のあと、4人の方の Lightning Talk を聴き、それをもとに対話をする、という流れで進行していった。
以下、対話に向けて提示された3つの問いに沿って、僕がぶつかった答えを記録しておきたい。
会社がどうなっていると嬉しい?
この問いをきいたとき、頭にぼんやりとうかんだのは「笑顔」というキーワードだった。
社内にいる人はもちろん、世の中の人みなが笑顔になるといいな、ということ。
同じグループになった4人での対話のなかでいいなと思ったのが、「たくさんの『ありがとう』をもらえる会社」というもの。笑顔だけでなく、提供したサービスや商品のもたらす何かがお客さんや周りの人たちに役に立ち、「ありがとう」という言葉をもらえる会社ということだ。
売上や利益はもちろん会社存続に必要だけれど、この言葉をたくさんもらうことが結果的に、そういう財務的な目標へ到達する近道なのだと思う。
その時、会社ではどんなことが起きていますか?
僕が思い受かべたのは、こんなシーン。
- みなが自分の「やりたい」を口にしている。
- 「こうした方がいい」と思うことを迷わず実行している。
自由気ままに好き放題している、というわけではない。
みなが「やりたい!」ことを臆せず口にできていることが大切であり、まわりの仲間の(そして上司や経営者の)「やりたい」をも受け止めたうえで、チームとして会社として「こうした方がいいんじゃないか」という対話を繰り返しながら磨き上げていくイメージ。
当然ぶつかることもあるだろうし、トレードオフで諦めなければいけないことも出てくるだろうけど、それも「今は、こうした方がいいね」と納得・共感して進んでいくようなこと。
その変化を、あなたはどうやって起こしますか?
ここは覚悟なのだと思う。
くじけない、あきらめない、やり続ける、ということが大切だろうし、よいと信じることがあるのなら、自分でやってみせるしかない。で、共感してくれる仲間を巻き込みつつ、少しずつ大きな流れにしていくのだ。
企業という器を活かしながら、世の中の人たちから「ありがとう」をたくさんもらうためには、単純なトップダウンではなく、ボトムアップも組み合わせたこんな取組み方がこれからは有効になっていくような気がする。
※この日、Lightning Talk で話してもらった神垣さん、中村さんの活動事例がWeb上に公開されていた。お二人がとってきたのも、そんなある意味ゲリラ的な方法なのではないだろうか。
- 会社の中にいるからやれること ー「組織風土改革をフューチャーセッションで」
- 企業が変われば社会も変わる!フューチャーセッション=対話を通じて長期ビジョンを策定したアサヒグループの社内ネットワーク「VOICEs」とは?
この日の最後は、1分間のエレベータピッチをみなで実施。
エレベータ内で社長(会長、クライアント等)と遭遇したという想定で、それぞれが「いま、私はこんなことがやりたい!」と訴えるロールプレイ。みながみな、「場づくり」や「つながり」をテーマに、自分のやりたいことを主張していたのが印象的だった。
僕にもやりたいことがある。
自分も含めた僕らが潜在的にもっている力をもっと信じて、それを引き出して形にしていきたい。それができる同志や仲間がいるし、それを試す現場もある。「ありがとう」をたくさんもらい、結果としてそれが何らかの数字で返ってくれば最高だ。
そんなことを感じさせてくれた素敵なイベントでした。
フューチャーセッションをファシリテートしてくれた高柳さんをはじめ、あの場に参加し、対話してくれた全てのみなさんに感謝!