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劣等コンプレックス 〜 アドラー『人生に革命が起きる100の言葉』(その3)

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アドラー心理学の用語・概念について考えるシリーズの第三弾(第一弾第二弾)。

今回も、テキストとして小倉広さんの『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(以下、赤本)を参照するが、あわせてアドラーの著書『個人心理学講義』からも一部引用する。

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉 個人心理学講義―生きることの科学 (アドラー・セレクション)


アドラー心理学に関する書籍を読んで、強く印象に残るのは「劣等性」「劣等感」「劣等コンプレックス」という言葉。


一般的にはネガティブな印象を受ける言葉だが、アドラー心理学ではこれら3つを明確に分けており、「劣等性」「劣等感」については問題視していない

誰にもある劣等性、劣等感

「劣等性」は、目が見えにくい、背が低いなどの具体的な性質を指したもの。そして、「劣等感」については、赤本に次のくだりがある(11番目の言葉)。

あなたが劣っているから劣等感があるのではない。
どんなに優秀に見える人にも劣等感は存在する。
目標がある限り、劣等感があるのは当然なのだ。

目標(あるいは「自身が目標としていること」を達成している人)との比較によって劣等感は生まれるが、これをバネにして努力し、その結果、目標達成する人も多くいる。

問題は、劣等コンプレックス

一方、問題視されるのは「劣等コンプレックス」と呼ばれる感情である

これは、12番目の言葉*1の解説で次のように述べられている。

「劣等コンプレックス」とは「劣等感」を言い訳にして、人生の課題から逃げ出すことを指します。(略)
現在の問題を人のせいにして、努力を放棄し、課題から逃げること。それが「劣等コンプレックス」です。


そして、この「劣等コンプレックス」としっかり向き合わず、否定し、強がって、逆に「そんなことはない。自分は他人よりも優れている」と考えるのは「優越コンプレックス」なのだ(15番目の言葉の解説より)。自分が本当に強くなるための努力をせずに、強く見えるような努力をするのだ。具体的には、自慢する、他人をバカにする、威張る、人の話を聞き流すなど。これは劣等コンプレックスの派生したものだが、より一層たちがわるい(苦笑)

まとめ

これらの用語の関係を図にすると、こんな風になるのだろう。


(『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』の解説文より作成)


図の右側に位置する不健全状態から抜け出るための行動、それは、「不完全な自分を認める」こと(=自己受容)らしい。これは19番目の言葉にある。

できない自分を責めている限り、
永遠に幸せにはなれないだろう。
今の自分を認める勇気を持つ者だけが、
本当に強い人間になれるのだ。


「ONLY IF(もしも欠点を克服したら)I'm OK なのではなく、EVEN IF(欠点があってもなお)I'm OK とする勇気」。
なかなか難しいのだが、この考え方を身につけていきたい。


『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』関連エントリ


本エントリで、ひとまず本書からのキーワード抜き書きは一段落。
アドラー心理学については、今後も書籍やセミナー、実践にて学んでいく予定です。

*1:12番目の言葉:「劣等感を抱くこと自体は不健全ではない。劣等感をどう扱うかが問われているのだ。」