2月の人間塾でその考えのさわりに触れて以来、アドラー心理学がとても気になっている。
『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』
『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』は、人間塾 塾長でもある小倉広さんがアドラー心理学の核となる考えを 100の言葉として抜き出し、解説した一冊。
カバーをめくって初めに飛び込んでくる「アドラーに出会えたなら、もう大丈夫。」というフレーズが、本書の読了感まさにそのままだった。
心に響く言葉にいくつも出合えたので、これから何回かのエントリに分けて本書の中の言葉を紹介していきたい。主たる目的は書くことによって自分の理解を深めることだが、僕と同じように最近アドラー心理学にふれて興味をもった方にも何かしらお役に立てば…。
ということで、第一回目の本エントリでは、「ライフスタイル」をご紹介。
ライフスタイルとは
アドラー心理学では「ライフスタイル」という言葉がよく登場する。
本書では30番目の言葉として、次のフレーズが紹介されている。
ライフスタイル(=性格)とは、
人生の設計図であり、
人生という舞台の脚本であり、
ライフスタイルが変われば、
人生はガラリと変わるだろう。
さらに解説文には「生き方のクセ」であり、「どのように行動すればうまくいくか、という信念」である、とも書かれている。
性格というと、なかなか変わらないものという印象をもつが、アドラー心理学でいう「ライフスタイル」は、自分の意思で決めたもの、であり、いつでも変えることができるもの、なのだ。
ライフスタイルを変える第一歩
では、ライフスタイルを変えるには、具体的にどうすればいいのか?
そのヒントは、31番目の言葉にある。
「私は○○である」
「世の中の人々は○○である」
「私は○○であらねばならない」
性格の根っこには、この3つの価値観がある。
これらはそれぞれ、
- 自己概念(私は〜である)
- 世界像(世の中の人々は〜である)
- 自己理想(私は〜であらねばならない)
であり、ライフスタイルはこの3つの要素の組み合わせで決まっている。
ライフスタイルを変える第一歩として、今の自分がどんな価値観セットをもっているのを知ることから始めよう、と書かれている。
僕自身について考えてみると、いろんな側面はあるものの、本ブログのテーマにからむ点で、次のような価値観セットをもっているように思う。
- 私は【口下手でスピード感はないが、文字で感情を伝えるのが得意】である
- 世の中の人々は【よくもわるくも感情で動く生き物】である
- 私は【感情にうまく働きかけて、つながりの芽を育てる部分で貢献できる人】であらねばならない
これでうまくいっていた、という成功体験もある一方、最近すこし壁や限界が見えてきた気もしている。上の3つのどこかを変えていけばよいのだろうと思うが、さてどこから始めるか…。
そんなわけで、僕とアドラー心理学の旅(プチ連載?)はスタートします。
このシリーズのエントリを書ききったとき、何か大きな変化が生まれそう。いまはそんな風に感じています。どんな結果が出ますか、乞うご期待!
読書メモより
「怒りっぽい性格の人」など存在しない。
「怒りという感情をしょっちゅう使う人」なのだ。
生まれ変わる必要はない。
感情の使い方を変えればいいだけなのだ。
追記
本エントリの続きとして、以下の2つを書きました。
『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を読んで、こちらに辿り着いた方はあわせて読んでみてください。