ヒト感!!

「人は感情の生き物」だから、人生をハッピーにするヒト・モノ・コトバを広めたい!

映画「こどもこそミライ」を観てハッとさせられた3つのこと

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、素敵な映画を観た。
筒井勝彦さんが監督されたドキュメンタリー映画、「こどもこそミライ 〜まだ見ぬ保育の世界〜」だ。

http://kodomokosomirai.com/

こどもこそミライ

この映画では、サブタイトルにあるように、3つの園でおこなわれている幼児保育の現場が紹介されている。これが、どれもすこぶる素晴らしい取り組みなのである。


どんな保育かは、言葉で説明するよりも次の予告編動画をご覧いただくのが早いので、こちらをどうぞ。


僕は、この映画を観て3つのことにハッとさせられた。

没頭することの価値

映画に登場する子どもたちは、よくしゃべる!(笑)
そして、お絵かきに夢中だったり、けんかでカッカきていたり、先生に話を聞いてもらいたくてずっと話しかけたり…。とにかく何かに熱中し、没頭しているのだ。


そういえば、息子の小さい頃を思い返すと、驚異的な集中力で一つのことに熱中していたシーンが脳裏に浮かぶ。対象は、プラレールだったり、滑り台だったり、野球ごっこ(なりきりイチロー)だったり、ウクレレだったり…。親である僕が「もうそろそろ勘弁して!(^^;)」と言いたくなるほどに同じことを繰り返していた。ついつい大人の都合で「そろそろ次のことしよう」と止めたり、「あー、ハイハイ」と適当に流したくなったけど、親が同じ世界に入り込み、思う存分つきあっていた事柄は今もしっかり身についていて得意だったりする。


何かに没頭する体験や時間は、「育成」「成長」にとって大きな価値があることだと思う。

子どものチカラを信じる

映画には、横浜の幼児園「りんごの木」で、子どもたちが20人ほど輪になってミーティングをしているシーンが映し出される。最初は、先生お二人のリードで今日あったことについて話していたのに、途中からヒートアップ! 大人対子どものサッカー試合でどっちを応援したかの激しい応酬が…。ついに、ポロポロ涙を流しながら自分の意見を主張する子があらわれたり、悔しさのあまり他の子の目の前で腕をふりあげて怒ったりと、一触即発の展開に!


観ている側がハラハラするこの場面でも、先生おふたりはとても落ち着いた様子。子どもたちの話をさらに掘り下げていく。「どうしてそう思ったの?」「それってどういうこと?」「その時、○○はどう感じてた?」etc.。僕だったら途中で止めちゃいそうだし、大人の基準で「それは△△くんが悪いよ」とか「□□ちゃんが譲らなきゃ」とか言っちゃいそうだが、そんな裁定はなされない。周りの子どもたちも、そのやりとりを聞いて「もっと言った方がいいよ」とか「このまま続ければ?」なんて意見を言っている。


で、結果としてケンカしていた二人だけが別室で話し合う展開に…。どうなるのかと思いきや、次のシーンではニコニコとすっきりした顔で戻ってくる二人が映っていた!


子どもには、自分たちで事態を解決するチカラがちゃんと備わっているということだ。


子どもたちのミーティング―りんごの木の保育実践から

子どもたちのミーティング―りんごの木の保育実践から

(映画に登場する柴田愛子さんと青山誠さんの共著*1

絶対的に大きなものの存在

山梨にある「森のようちえん ピッコロ」でのシーン。雄大な自然のなかで、思いっきり泥遊びや木登りをする子どもたち。なんの制約もなく遊んでいるようにみえるが、ひとつだけ約束事がある。それは「大人の見えないところで遊ばない」ということ。


このルールを破り、再三の呼び掛けにもかかわらずなかなか戻ってこなかった男の子3人組が、中島先生に怒られているシーン。ルールの意味を再確認したあと、「これからどうすればいい?」を話し合っている途中、ある男の子は「森のかみさまに謝ってくる」と答え、森まで走っていく!。*2


ほかにも、食事前にみなでこんなセリフを口にしていた。
「森のかみさま、今日も他の命をいただきます!」。


大人に怒られるからやらないのではなく、先生に謝って許してもらうのでもなく、決めたルールを自分たちが守る、やっていいかを自分の良心に問う。そして、自分よりはるかに大きなものの存在を信じて、日々はたらきかけていく(お願いしたり、謝ったり、感謝したり)。


この「大きなものの存在」を信じること、それに対する畏怖の念を感じることは、行動や発言に大きな影響を与えそうだ。

まとめ

上に挙げた3つは、子育てにかぎらず、大人に対して接する際にも大切なことだなぁと感じた。

  • 没頭・集中できる環境をつくること
  • 相手のチカラを信じて任せること
  • 絶対的な基準や価値観をもとに自己判断を促すこと


子育て真っ只中の方も、一息ついた方も、いまは予定がないという方も、「人を育てる」ということに携わる方にはぜひ機会をみつけて観てもらいたい。そんな映画でした。


※「こどもこそミライ」の劇場公開はいったん終了しましたが、今後も自主上映やイベント共催上映など、各地で観るチャンスが企画されています。(→上映スケジュール)。


なお、今回の上映会は「人間塾」の2周年企画として開催された。ふだんは東洋哲学やアドラー心理学などの課題図書からの学びを共有し、実生活のなかで実践していくための会である。スタッフの一員として関われたことに感謝しつつ、今後の活動に一人でも多くの方が加わってくださることを祈っています。*3

関連情報

参考リンク

追記(2014/3/9)

  • 4/5から4/18までの2週間、渋谷アップリンクでの上映が決定したそうです → こちら

追記(2014/5/4)

関西地方での上映が2箇所決まったそうです。

このほか、横浜や長野、相模原市などで、イベントおよび自主上映会が続々企画されています。詳しくはこちらからご確認ください。
上映日程|こどもこそミライ


 

*1:「りんごの木の本&CD」ページでも通販あり

*2:上映後のパネルディスカッションでは、中島さんからその後のシーンの解説が…。「森のかみさま、なんだって?」と聞くと「ダメだって」と答え「もう一回、行ってくる」と森に走っていく、というやりとりを3回繰り返したのだとか 笑

*3:個人的には、はじめて妻と一緒に会に参加し、同じシーンで笑えるのを再確認できたのも収穫だった(笑)

*4:インクルーシブ保育というらしい