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義務を利点に、やりたいを義務に

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職場のボスから、「読んでおくように!」と渡されたヘンリー・ミンツバーグ氏の論文。

主題は、氏の提唱する「マネジャーの10の役割」についてなのだが、後段に書かれていた「効果的なマネジメントを実践するため肝に銘じること」として語られている以下の3点が印象に残った。

  • 所有する情報を分かち合う体系的なシステムを確立すること
  • 幅広い状況を視野に収めて分析すること
  • 自分の時間を自由に管理すること

なかでも3つ目について思い当たる節あり。
ミンツバーグ氏の言葉としてこんな記述がある。

「マネジャーには、義務を利点に変え、やりたいことを義務に変え、自分の時間を自由に管理することが求められている」

最初に読んだときはピンとこなかった(特に「義務を利点に変え」の部分)のだが、その後の解説を読んで少し理解が進んだ。本文はこう続く。

マネジャーはどうしてもやらなければならないことのために多大な時間を費やすが、それを不可避の義務と考えているのなら、組織に何の貢献もできないだろう。*1

仕事をうまく処理できなかったマネジャーは、失敗を義務のせいにする。有能なマネジャーは、義務を自分自身の利点に変える。

会議への出席、報告資料の作成、育成、労務管理などなど「義務」と呼ばれるものは多々あるが、これを「利点」に変える、という発想は正直なところこれまでもっていなかった。


今後は、見方を変えてあたることができそう。


なお、上の文章以下のように続き、論文がしめくくられている。

さらに、マネジャーは自分が重要だと考えることを実行するために、それを義務に変えてしまうことで時間を捻出している。マネジャーの職務にあっては、自由時間は見つけるものではなく、ひねり出すものなのである。そして、スケジュールに無理やり押し込めていくものなのだ。

やりたいことを自ら宣言して「義務」に変えてしまう、というのも今までなかった発想。


ひとつ思い描いていることがあるので、これを早々に宣言して自身の義務としてしまうとしよう。


出典は、「マネジャーの職務:その神話と事実の隔たり (The Manager's Job: Folklore and Fact (1975))」(ハーバード・ビジネスレビュー 2006年11月号)

*1:この記述にはドキッとした