今日の WBC 決勝戦は、いい試合だった。
自宅テレビ前で応援する手にも思わず力が入る状態で、試合が終わったらどっと疲れるとともに、湧き上がってくる嬉しい感情を感じずにはいられなかった。
誤審やら韓国に対する連敗などいろいろあった大会だったが、とにもかくにも王監督&選手のみなさん、優勝おめでとう!*1
2006/3/21 23:50 追記:
…そんなこんなで祝・優勝な気分に満ち溢れている僕なのだが、よく考えてみると自分自身が勝ったわけでもなく、選手団に知り合いがいるわけでもない(王監督は親父に似てたりするが血のつながりはないし ^^;)。いったいこの喜びはどこからくるのだろうか。
『感情を知る』という本で著者 福田正治さんは次のように記述している。
共感を、共生型共感と非共生型共感の二つに分けて考えた方が理解しやすい。
(中略)
共生型共感は、他人の喜びを共に共有できることを示す。入学試験に合格すれば家族は心より喜んでくれるし、また運動や芸術の受賞には仲間が心からお祝いを述べてくれる。
共感が生起するためには、前述した自己意識、他者意識、他者存在の認知、他者の感情の分析、他者のおかれた状況の認知などが重要で、生後の学習と経験、そして膨大な知識情報の支援なくして理解することができない。
というわけで、WBC日本代表の優勝に心から喜びを感じるのは、僕の中で共生型共感の生起というややこしいプロセスを経ているのだとか。
快不快のように第一印象でぱっと感じる情動系感情とは異なり、頭のなかでいろいろな処理が行われた結果でてきた「共感」なのだから、大切に味わいつつ眠りにつくとしよう。
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*1:題字は、橋本大也さんブログ「Passion For The Future:スポーツ新聞風の見出しフォント画像を簡単に作成する 文字作」を参考にスポーツ新聞風で作ってみました