「人は感情の生き物だ」という持論についてあらためて考えてみたい*1。
このフレーズは、「人の思考や行動は、よくもわるくも感情に左右されるものだ」という意味をもっている。すなわち、ポジティブとネガティブ、両面での解釈が可能だ。
まずはポジティブ・サイドの解釈。人は感情に影響を受けやすいものだからこそ、そこにうまく働きかけることで、相手のやる気やモチベーションを高めることができ、結果的に自身の望むイメージを実現しやすくなる、という意味合いだ。積極的に感情に働きかけていこう、という主張になる。
もう一方はネガティブな解釈。理屈や理論で説得しようとしたところで人は本心から動いてはくれない。頭では「そうやった方がいい」と分かっていても心が納得しないことは行動に移すことはできない。だから、理詰めで人を動かそうとしたって無駄だよ、というややシニカルな主張となる。
現実社会ではどちらもおおいにありえる話である。ただ、僕自身はどちらかというと前者を中心に観ていきたいし、ポジティブ・サイドでこそ考えを深めていきたい。その方向に進むことでワクワクする理論にぶちあたる気がするから。