http://d.hatena.ne.jp/hito-kan/20060207/p1 のつづき。
フロイトの前に、ゲオルグ・グロデックという人が提唱した概念なんだとか。
その後、グロデックはいよいよ「エス」(es)をおもいつく。人間の精神や意識の奥にはたらくものがエスで、フロイトは別に「無意識」とか「イド」(id)とよんだものである。が、これは正確な説明ではない。グロデック自身が「エスは曖昧な概念だからこそいい」「Xなどというよりいい」と言っているように、実はエスには明確な定義はなされていない。あえてしなかった。しかもフロイトはエスを否定的な意味でつかったのに対して、グロデックはエスをあくまで肯定的なものとみなしていた。グロデックにとってのエスは、生命が成立するうえでの根本的な動向をさしてもいるし、われわれが「生きられている」ことを支えているものでもあり、われわれがそれを安易に「これだ」などと指摘するわけにはいかないものなのでもある。
「肯定的なもの」「生命が成立するうえでの根本的な動向」とのこと。
関連本:
- 作者: ゲオルググロデック,野間俊一
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2002/07/08
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- 作者: ゲオルクグロデック,岸田秀,山下公子
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 1991/11
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