ヒト感!!

人生をハッピーにするヒト・モノ・コトバ、広めたい

『影響力の武器』“6つの原理”と防衛法まとめ

前回は、『影響力の武器』で解説された6つの原理から「コミットメントと一貫性」を選び、その功罪と防衛法について書いた。


今回は、470ページ超にぎっしり記述されている6つの原理について、気になる記述と日常生活での「あるある」シーン、および、それぞれの防衛法をまとめた。

帯の言葉にあるような「だまされない賢い消費者になる」ため、そして「人を説得するやり方を学ぶ」ための参考としても、いつか誰か(未来の自分にも?)役立つことを祈って。

『影響力の武器』6つの原理

まず、6つの原理についてのおさらい。

本書で紹介されているのは、人間の行動をつかさどる基本的な心理学の原理、すなわち、次の6つの「影響力の武器」だ。

  • 返報性
  • コミットメントと一貫性
  • 社会的証明
  • 好意
  • 権威
  • 希少性

「コミットメントと一貫性」の功罪 〜『影響力の武器』でハッとしたこと - ヒト感!!


以下、それぞれの原理について書いていくと……。

返報性──昔からある「ギブ・アンド・テイク」だが……

続きを読む

「コミットメントと一貫性」の功罪 〜『影響力の武器』でハッとしたこと

真っ青な表紙とインパクトある文字のこの本、
書店やWebサイトで目にした人も多いのでは?
f:id:hito-kan:20160904124914j:plain:w360

タイトルは以前から目にしつつ、なかなか食指がのびなかったこの『影響力の武器』。古典的な香りもするが、原書初版は 1985年なので実はまだ30年前のものだ。


「まえがき」には、だまされやすい人間だった著者チャルディーニ氏が、「承諾の研究」のために各所にスパイ潜入(参与観察!?)して6つの”武器”を導き出した、とのくだりがある。ここを読んで俄然興味がわいてきた。

僕自身、人から影響を受けやすいので、まえがきの内容を知っていればもっと早く本書を読んでいたに違いない(笑)。

『影響力の武器 [第三版]』

初版発行から何度か改版され、続編もでているこの本。僕が読んだのは、2014年7月に発行された第三版(元本は、2008年発行の原書 第5版)。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

6つの原理

本書で紹介されているのは、人間の行動をつかさどる基本的な心理学の原理、すなわち、次の6つの「影響力の武器」だ。

  • 返報性
  • コミットメントと一貫性
  • 社会的証明
  • 好意
  • 権威
  • 希少性


それぞれの項目は、他の心理学の本でも解説されているもので、それほど目新しくはない。とはいえ、これを「カチッ・サー」という言葉で、「規則的で盲目的な、機械的な行動パターン」として警鐘を鳴らしているのが本書の価値だと思う。

文中には、販売や勧誘、説得の現場でのやりとりの実例が載っていて、「あ〜、確かに!」と頷ける記述がたくさんあった。


そんな6つの原理のなかで、僕が一番ハッとさせられたのは「コミットメントと一貫性」のパート。
というわけで、以下ではこの項目を中心に書いていきたい。

「コミットメントと一貫性」の功罪

続きを読む

『アート・オブ・コミュニティ』読書会、はじめました

f:id:hito-kan:20160819001126j:plain

2ヶ月に一度、偶数月に開催しているCMC読書会。
2016年8月は、Jono Bacon氏の『アート・オブ・コミュニティ』を課題図書として開催中。

https://www.facebook.com/groups/CMCbookclub/

『アート・オブ・コミュニティ』

2011年5月に発売された本書。
そのサブタイトルは、“「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには” という印象的なフレーズだ。

裏表紙には、次のような記述がある。

コミュニティは、地域の貢献活動やオープンソースソフトウェア開発はもちろん、製品リリースのマーケティングなどを行う際にも大きな役割を果たします。ものやサービスへの愛情に起因する人々の「貢献したい気持ち」を組織として形作ることで、コミュニティは関係する人々に、ビジネス効果を含めたさまざまな機会をもたらします。(略)
世界最大のオープンソースプロジェクト、Ubuntuのコミュニティマネージャとして活躍する著者が執筆した本書は、コミュニティを作りたい人、コミュニティ運営に悩む人、コミュニティの力を最大限に活用したい人、必携の一冊です。

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)


いま前半を読んでいて、次の2つのテーマが気になっている。

続きを読む

たくさん教えてくれた〜こやぶかずとよさんのプリン

小藪千豊(こやぶ・かずとよ)さんをご存知だろうか?


僕ら世代の関西出身者は、土曜に学校から帰って昼ごはんを食べた後、必ず観たであろう吉本新喜劇のテレビ放送。

その吉本新喜劇の現座長のひとりで、東京進出の立役者が小籔さんだ。


そんな小藪さんが、かなりの音楽好きで演奏やイベント開催しているのを、つい最近の対談番組で知った。

ミュージック・ポートレート 小籔千豊×水川あさみ

「あなたの人生で大切な音楽を10曲、選んでください」

こんなテーマで2人のゲストが10曲を選び、曲にまつわるエピソードを語り合うのが「ミュージック・ポートレート」(毎週木曜22時 Eテレで放送)。7月21日、28日の2夜にわたって水川あさみさんと小籔さんとの対談が放送されていた。


続きを読む

祝10周年! greenz の「ほしい未来は、つくろう。」ができるまで

唐突な告白になるのだが(笑)、僕は greenz.jp が好きだ。

数あるWebメディアのなかでも、ポジティブなニュースを届けてくれ、読了感がとてもよい。それでいて、自分の中にない発想やアイデアをくれる貴重な情報源にもなっている。

「greenz.jp」は、”ほしい未来”をつくるためのヒントを発信するウェブマガジンです。私たちは、”共感”を生むグッドアイデアこそ、人を前向きにし、社会を動かす力があると信じています。
 

greenz.jp について | greenz.jp

greenz.jp 10周年記念パーティー

そんな greenz は2016年7月16日に設立10周年を迎えた、とのこと。

先週、都内で 10周年記念イベントが開かれたため、greenzイベントに初参加してきた。


※こちらはPechaKuchaセッション直後の集合写真(みな、いい笑顔!)

続きを読む